平凡

平凡

自分の話

わたしとSFの「くるっとまわって30年」をぶち壊してくれ、頼むから

思春期のころ。 あるSF作家さんにハマった。 SFといっても、科学知識をバリバリと注ぎ込んだハード系というより、耽美的な雰囲気を前面に押し出した作風だった。 宇宙規模で広がっていく繊細でうるわしい世界観にひたるのが好きだった。 その作家さんがシナ…

わたしがスピッツを好きな理由

スピッツの魅力について書きました。楽曲というより、ライブでのパフォーマンスや個性のお話です。

遠大な軌跡を描く惑星が、ほんの一瞬、接近するように

ブログでの出会いと別れについて書きました。

寒い、寒い、寒い、もうお布団かぶってインスタで農場の餌やり動画だけ見ていたい

世界の暮らしが垣間見えるとわたしが思っている、海外instagram(インスタ)のアカウント集。農場系、猫科の大型動物のサンクチュアリ、犬猫仲良し動画などなど。

かつてそれは「ババシャツ」と呼ばれていた

かつて冬の肌着は「ババシャツ」と呼ばれていたこと。ヒートテックの登場で、冬の肌着についてのイメージが変わったことについて書きました。

いい椅子買って腰守ろ! ワークチェア選び情報収集編

テレワークや在宅ワークのお供、ワークチェア選びに参考になりそうな情報をまとめました。

ホスピス

ホスピスの思い出を書きました。

年末年始から誕生日にかけてのこと。そして、年賀状とラジオについて

年末年始、ラジオ(J-WAVE)と年賀状に救われたという話。

思い出をつづった手帳の、そのまた思い出

手帳を使っていた。バイブルサイズの赤い革手帳。フリーターを辞めるとき、職場の人たちが贈ってくれた。毎年、リフィルを入れ替えて使っていた。 リフィルは決まって、ウィークリータイプ。左側に月曜から日曜までの記入欄があり、右側はフリーのもの。 と…

「書く」ことについて、つらつらと

仕事で書くことにも満足しているけれど、なぜ、ブログその他を書くのか――。理由はいろいろあるし、ときどきそれについてここで書いてもいます。 いまはとにかく「一日ひとつぐらいは“自分の文章”を書いて、それを読んで寝たいなあ」という気持ちがあります。…

ときどきよみがえるそれは、「若き日の思い出」の顔をしている。

明確に後悔している。 人生でそう断言できることは多くはないけれど、パッと思いつくものがひとつある。 それは、「着付けをやめたこと」だ。 きものに憧れていた。 きっかけは、書店で出会った一冊のムック『KIMONO姫』。 KIMONO姫 1 ことはじめ編 (Shodens…

雪の日、北陸、甘い水。

東京に、雪が降った。 窓を開けると、街路樹に、畑に、向かいの民家の屋根に、白いものが積もっている。 キンと冷えてわずかに湿り気を感じる、雪の日特有の空気。 こんな日にいつも思い出すのは、もう10年近く前の年明けのことだ。 年明け早々、北陸に大雪…

現役ライターが語る、文章で悩んだときのTips

いきなりですが、恥ずかしいですね、タイトル。 でも、誰かの参考になれば! と思って書いてみます。 今回は、文章を書いていて行き詰まったときの、わたしなりの対処法を紹介します。 前提は「ひとかたまりの文章」を書いているとき。 箇条書きするタイプの…

大人になってわかる、写真入り年賀状のありがたさ

海岸沿いの道から、車は山間へと入る。 杉の木だろうか、針葉樹におおわれた斜面がつづき、やがてうねうねとした一車線の坂道沿いに、民家がぽつり、ぽつりと現れる。 古い家も新しい家も、どこも屋根が高く、がっしりとした作り。 能登の積雪に対応するため…

新年のご挨拶と2022年の目標

あけましておめでとうございます。 昨年は、すてきなブログに出会ったり、自ブログを読んでくださる方が増えたり、 ありがたい年でした。 テキストだけの「場」で、出会いやつながりができる。 なかなか得難いものだと思います。 今年もどうぞよろしくお願い…

自分の文章が下手過ぎて笑っちゃった話からの、結局、文章は中身って話

とにかく書く。 いろいろ書いてみる。 思い浮かんだら、断片でもいいから、形にしてみる。 ブログにつづってているような雑文も、何かの断片になるかもしれない(ならないかもしれない)文章も、とにかく思い浮かんだらなんでも書いてみる。 そんなふうに、…

つれづれと2021年を振り返る

表題通り、一年を振り返っていくだけのエントリーです。 1月~3月 4月~5月 6月 7~8月 9月~10月 11月 12月 その他、通年 1月~3月 正月。 今年は上京して以来、はじめて年末年始に帰省しなかった。 年末年始、ものすごーく仕事が進まず、気がふさがって何…

実家に電話をしたら、母が"煉獄さんの女"になっていた。

ある日、実家に電話をしたら、母が"煉獄さんの女"になっていた。 何気なく、「最近、映画見た?」と聞いただけなのだ。 なのに、返ってきた答えは、 「『鬼滅の刃』見たよ! もう14回かなあ。すっごくいいのよ~。煉獄さんがもう、カッコよくてカッコよくて…

2021年、タブレットにより、我が家に大電子書籍時代が到来した

道具が生活を変えることは、よくある。 大きな冷蔵庫を買って麦茶や出汁を作るようになったことは、その一例だと思う。 hei-bon.hatenablog.com 同じように、読書にまつわる習慣を変えてくれたのが、タブレットだ。 今年のはじめ、タブレットを買った。 Leno…

夢という「呪い」の究極の解呪法。『脱サラ41歳のマンガ家再挑戦 王様ランキングがバズるまで』

「夢を叶える」と人は言う。 そこに想定されているのは、「夢が叶う」「叶わない」のゼロかイチか。 ただ、大人になるとわかる。 この「夢が叶う」「叶わない」の間には、相当なグラデーションがある。 以前、こんなエントリーを書いた。 漫画家を目指してい…

追記あり 小説を書いたときに、役に立ったTips備忘録

追記 前のエントリーで、小説投稿サイトを利用して、驚いたことをまとめた。 hei-bon.hatenablog.com 起承転結がある小説を「書く」なかにも、当然、驚きや発見があった。 今回は、ストーリー作りに関する指南本を片手に、実作に取り組んだ。 そのなかで効果…

モノカキたちの桃源郷

「こんなところに……生き残っていたのか……」 流浪のすえに、絶えたと思っていた同胞を見つけた。 それもけっこうたくさん、しあわせそうに暮らしている。 そんな気持ちになったんですよ、いやマジで。 今年、いちばんインパクトがあった出来事は、 Web小説投…

実在フリーランスが語る! フリーな働き方の実態とは……!?

フリーランスのライターになって、15年が過ぎた。 取引先に恵まれ、少なくともひとり分の食いぶちは稼いでいる。 納期に追われ、とりたてた野望もなく、ときに金銭交渉をし、自己管理に敗れることは……ない……と言いたいが、しばしば……。 キラキラしてもいない…

コミュ力がなくても生き延びてくれ。低く、渋く、息長く

先週末、ライターの間で大きな話題を呼んでいたのがこの記事だ。 elabel.plan-b.co.jp 簡単にまとめると、 「大人のなりたい職業」を成人男女1231人にアンケートしたところ、 「ライター」が1位になったというもの。 記事にある、 《ライターといったらフリ…

書くことの不思議

何も書かれていないメモ用紙とペンのフリー素材 https://www.pakutaso.com/20210902249post-36518.html 「頭のなかにあるうちは傑作。書いたら駄作」 とは、創作界隈ではよく言われることば。 つまり、構想しているときは名作になりそうなのに、興奮して書き…

20年目のブーツと未来へ歩く

オフィス街の横断歩道を渡る人たちのフリー素材 https://www.pakutaso.com/20210337085post-34003.html ショートブーツのファスナーを上げる。 と、スライダー(つまみ)がファスナーから外れた。 「ありゃ」 もう捨てるか、と一瞬考える。 何しろこのブーツ…

「赤」に込めた祈りは、結果として叶えられたのかもしれない

今週のお題「赤いもの」 多色のカラーペンのフリー素材 https://www.pakutaso.com/20210927249post-36520.html 答案用紙はいつも真っ赤だった。 原稿用紙を模した答案用紙には、見知らぬ中高生が書いた小論文。 鉛筆書きで、筆跡はさまざま。 わたしは万年筆…

絶滅危惧種、その名は“紙”ライター

ノートパソコンの前でお座りして固まる猫のフリー素材 https://www.pakutaso.com/20210942245post-36490.html そのツイートを見たとき、自分が絶滅危惧種になったことを悟った。 久々に「婦人画報」を手にとると、ほぼすべての写真キャプションが文字数ピッ…

また新しい夢を見る

都会のマンションと雲空のフリー素材 https://www.pakutaso.com/20200539128post-27326.html はてなブログ10周年特別お題「10年で変わったこと・変わらなかったこと」 10年前の春、わたしは引っ越しをしていた。 ひとりには広すぎる2DK。 郊外の格安物件。 …

ホンモノとニセモノのはざま、あるいは「13日の金曜日」から「ジャンク」まで

フリー素材ぱくたそ(www.pakutaso.com) photo by すしぱく 人はなんのためにホラー映画を見るのだろう。 安全な場所で、スリルを楽しむため? だとしたら、なんのためにスリルが必要なのだろう。 どきどきすることで、生きていることを実感できるから? す…