表題通り、一年を振り返っていくだけのエントリーです。
1月~3月
正月。
今年は上京して以来、はじめて年末年始に帰省しなかった。
年末年始、ものすごーく仕事が進まず、気がふさがって何も手につかなかった。
そのため、はじめて年賀状をまったく出さなかった。
ホームベーカリーで餅をついて食べた。
あんこ、大根おろし、きなこを用意して。
残りの餅で、雑煮をつくってくれた。夫が。
一年前の帰省のさいに持ち帰った、わたしの母が参考にしているレシピを見て。
「実家と同じ味、香りの雑煮を、配偶者が作っている」という事態にしあわせを感じながらも混乱する。
誕生日、夫がショートケーキをつくってくれた。
ああ、このスポンジがちょっと硬い、でもそこが美味しい、手作りらしいスポンジ台。
わたしはケーキなんてつくる気持ちは微塵もないのに、なんちゅうこっちゃ。
同日、カクヨムに登録し、小説をはじめて投稿。
2020年の春から秋はぐっと少なくなっていた仕事も、春近くなるとすっかり元通り。
2019年11月から12月は、ひさびさにレストラン取材も戻ってきた。
こういう感じだったなーと感覚も戻っていく。
インタビューや識者取材は対面とリモート、半々ぐらい。
外出の機会は減った。
『鬼滅の刃』漫画を一気読みして、すげー! ってなる。
ごたぶんにもれず、『PUI PUI モルカー』にハマった。
4月~5月
インタビューのシリーズ連載とか、ムックのインタビューを短期間にがががっとやるとか、そういう仕事がつづく。
音声起こしやら原稿やらがたまって、ゴールデンウィークは仕事していた。
小説を毎日投稿するようになったのは、ゴールデンウィークぐらいから。
実家の母親が、『鬼滅の刃』の煉獄さんに狂っていることを知った。
やっと『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』を見る。
わたしはアスカ派で、ずっと彼女が好きだった。
この結末を見られてよかった。
6月
両親ら高齢の親族が、次々と新型コロナウイルスのワクチン接種完了。
このころから手の親指の付け根に湿疹ができて治らなくなる。
皮膚科で薬をもらい、効きはするけれど一進一退。
7~8月
転職先の会社から仕事の依頼をくれた編集さんがあったり、ひとづてに依頼された仕事がとても感謝されたり。
「自分は間違ってばかり、ってわけでもなかったのかな」と思える、ありがたいお声がけがつづく。
このころ住んでいたのは「田」の字の下半分に仕切をなくしたような、2DKの間取り。
一台のクーラーをつけ、ふすまを開け放ったほうが効きがよく、電気代もさほど上がらないと発見。
夫も在宅時間が増えたため、「セントラルヒーティング方式」と名付けたこの方法を愛用していたのだが……。
わたしは仕事中は完全に囲まれた空間で、ひとりでないと落ち着かない。
そわそわイライラしがちに。
もはやコワーキングスペースでの仕事も難しそう。
ノマドどころではない。
手指の湿疹は治らず、脛などにも新たに湿疹ができる。
ストッキングが履けない。
7月、8月にかけて、夫婦ともに新型コロナウイルスのワクチン接種を終える。
夫はモデルナ。
1週間で赤い腫れが消え、10日目ごろに復活し、日ごとに場所を移動しながら消えていくモデルナアームの症状が観測された。
わたしはファイザー。1回目は筋肉痛で腕がしばらく上がらなかった。
2回目は翌日に熱が出て、頭がぼーっとした。
これは夫婦共通の副反応。
母が言っていた、「からだは悪くないのに熱だけ出ている。ぜんぜん心配じゃないけど、とにかく変な感じ」というのがよくわかる。
とにかく変な感じ。
オリンピックによる施設の封鎖で、雑誌の撮影に影響が出て、時事を感じる。
『東京卍リベンジャーズ』のアニメがおもしろかった。
次々見てしまうのだが、自分が何に引きこまれているのかよくわからない。
こういう「考えさせない」力って、近年あまりフィクションから感じたことがなく、新鮮。
『ザ・ファブル』を読む。
いろいろ気が利いていてすごい。
主人公に「殺し」をさせないためのキャラクターの立ち回りとか。
人物デザインとネーミングはリアル路線なのに、キャラクターの見分けがほぼ一発でつく。
けれんみがある台詞でなくても、誰の台詞か一発でわかる。
漫画力高すぎないか……!?
夏の終わり。
たまたま見に行った物件を夫婦で気に入り、引っ越しを決める。
審査にさっくり通って驚いた。
間取りが変わり、来年の夏は、「セントラルヒーティング方式」ゆえの悩みはなくなりそう。
『六道の悪女たち』を読む。
鈴蘭がいちばん好き。
「わたしはガラが悪い女性も好きなんだな」と気づきがあった。
9月~10月
9月は引っ越しのためにひたすら物を捨てる。
雑誌をスキャンして捨てる、雑誌をスキャンして捨てる、雑誌をスキャンして捨てる。
5年前の引っ越しからそのままのダンボールを開け、不要物を捨て、持っていくものを詰め替える。
もはや何をしているのかわからない。
電気、ガス、水道の移転手続きを、ネットの「引っ越し連絡帳」でできて便利。
10月、いよいよ引っ越し。
引っ越し直前、巨大な本棚を新居に手配し、組み立てる。
そしてやっぱり仕事がなかなか終わらない。
それでもなんとか荷物を大方詰め終わった……と思っていたけれど、引っ越し本番はそれから。
「布団を布団袋に入れてない!」
「こまごまとしたものがまだ段ボールに入っていない!」
「こっちの部屋もまだ小物が!」
「レコーダーが外れてないよ!」
「Switchも出しっぱなし!」
「冷蔵庫のものは!」
引っ越し屋さんが来てからも、半狂乱になってダンボールにものを詰めつづける。
舞い飛ぶ埃、飛び交う怒号、つのる(夫の)疲労。
引っ越し後も、残置物の処理と掃除のため、何度か旧居に行った。
ごく近所での引っ越しなのでできたこと。
最後は「きれいにお使いいただいていますね」と問題なく引き渡し。
お世話になりました。
前の物件はとても気に入っていたけれど、引っ越しから1週間もたたないうちに、以前の台所のモノの配置の記憶があいまいに。動揺する。
新居は初期費用が格安で多少不安はあったものの、今のところ問題なく暮らせている。
夫に「『ホーリーランド』も読んでいないのに、エンタメの何を語れるの?」と煽られたので、読んでみる。
めっちゃおもしろい。
何よりすごいのは、主人公・ユウがいじめられっ子であった傷を持ち続け、そこに向き合い続けること。
強くなり、暴力をふるうとき、「これは自分がやられていたことと何が違うんだ?」と考える。
自分の創作のほうで、「まじめな主人公が追い詰められる」展開に悩んでいたので、参考にしようという下心もあったのだけど、圧倒された。
小説やらブログやら、読まれない、書きたい、読まれたい、みたいな気持ちがぐるぐるして、心が折れかけだった時期。
思い切って「読まれたい!」というブログエントリーを書いた。
おかげで、「不足がたくさんあるので埋めつつ、読まれる努力をしましょうね」と、既定路線に戻ることができた。
11月
湿疹はひどくなる一方。
新居近くに「名医」と評判の皮膚科医があったのでかかる。
薬をもらい、2週間ほどでひさしぶりに乾燥した、炎症がない状態に。
「態度は気に入らないが、他では治らなかった症状はおさまったので星5つ」みたいな、ある意味信頼に足るレビューがついているだけはある。
テンポも判断も早い先生だけど、態度はそんなに悪いとは思わなかった。
11月から12月にかけて、食洗機、冷蔵庫、ベッド、マットレス、メカニカルキーボード、ワークチェアなどを次々と見て、判断して、購入。*1
「FGO」で遅ればせながら2部6章アヴァロン・ル・フェをクリア。
心底おもしろいと感じている自分に驚く。
というのも、わたしはTYPE-MOONというか、奈須きのこさんのあまりよい読者ではないから。
一度でよいから、奈須さんが書く物語を理解してみたいと思い続けていた。
よい物語にも出会えたし、この願いが叶ったのもうれしかった。
バナー広告で気になった『ドンケツ』を読む。
今年はアウトロー系の漫画をたくさん読んでいる……!?
ヤクザにまったく憧れはないが(作品自体もそれ前提で作られている気がする)、めっぽう面白い。
このめちゃくちゃなキャラたちで読者を引きこむとは、どういうこと!?
こういった路線の物語には珍しく、女性がひどい目に遭う展開がない。
なぜなら、女性がほぼ出てこないから……!
小説更新をなし崩し的に休止。
毎日手を入れ、キャラシートを埋め、年内更新再開を目指す。
12月
ちょっと仕事を詰め込み過ぎた。
年始が不安だ。
が、今年はお金つかっちゃったし、がんばって稼ぎたい気持ち。
モノをたくさん買ってネタが豊富なこともあって、ブログ更新が活発化する。
カクヨム投稿で書く習慣がついたにもかかわらず、小説更新がはかどらず、そのぶんのバランス調整、といった意味合いもある。
なんか書いてないとグラグラする。
なんにせよ、量を増やしてみないと見えないものがある。
記事により、誤差ではないアクセス数の差が出るようになった。
アクセスが多かったのは、以下の2記事。
追記あり 小説を書いたときに、役に立ったTips備忘録 - 平凡
前者は、「小説を書いている人が意外と多い」「タイトルがその人たちにリーチした」と自分なりに説明がつくけれど、後者はよくわからない。
「買ってよかった2021年」なのに、「10年ごし」と入っている意外性でクリックされたのか。
滞在時間は、漫画の感想系記事が長い。
以上。
漫画やアニメについては、印象的だったものの一部をピックアップ。メモがわりに。
その他、通年
今年はほぼ1年、Vogue Girl連載の週刊「しいたけ占い」を読んでいた。
「しいたけ占い」は、たとえるなら、ざっくりしたコーチングと星占いをかけ合わせた感じ。
「あなたの運勢はこう」ではなく、「あなたは目標に向けて走ってきた。その山に当たるのがこの時期で、踏ん張りどき。だからこそ公園を散歩するとか息抜きを」みたいな感じ。
ビシバシしたことはまったく書いておらず、むしろ「よくがんばってるね」と言ってくれる。
なのだけど、ネガティブ無気力人間のわたしはちょっと心の支えにし過ぎたらしく、息切れした。
しいたけ占いには罪はない。
と書いていたら、一年の最終週の占いには、「あなたはがんばったのです」と書いてあった。
泣ける。
今年は文芸では、作家の宮内悠介さんにハマった。
カクヨム投稿を始めたことでアマチュア文芸のクオリティの高さにも驚くと同時に、商業の一線で活躍する作家さんの、クオリティの磨き具合のハンパなさにもより圧倒された。
仕事と、それ以外の「書く」ことのバランスは、今年、悩んだことのひとつ。
わたしはダラダラと仕事をする癖があり、良くも悪くも、趣味と仕事が一緒になりがちなジャンルで仕事をしている。
どことなく「気持ちを全部傾けないと、仕事をした気持ちがしない」ところがある。
今年、自分の文章にも時間を割くようになり、どことなく罪悪感があった。
「こんなことにうつつを抜かして、わたしは仕事をきちんとできているのだろうか」。
でも、どっちも欠かせないものなのだ。
依頼仕事もすごく好き。
それ以外の書く時間も必要。
来年はその辺のバランスを取って、もっとヘルシーに生きたい。
写真は《振り返る猫のフリー素材 https://www.pakutaso.com/20140108024post-3744.html》
*1:冷蔵庫やベッドなどは別にして、仕事関係のものは、今年中に購入する必要があった。理由はだいたい想像つくはず……