平凡

平凡

2021-01-01から1年間の記事一覧

自分の文章が下手過ぎて笑っちゃった話からの、結局、文章は中身って話

とにかく書く。 いろいろ書いてみる。 思い浮かんだら、断片でもいいから、形にしてみる。 ブログにつづってているような雑文も、何かの断片になるかもしれない(ならないかもしれない)文章も、とにかく思い浮かんだらなんでも書いてみる。 そんなふうに、…

つれづれと2021年を振り返る

表題通り、一年を振り返っていくだけのエントリーです。 1月~3月 4月~5月 6月 7~8月 9月~10月 11月 12月 その他、通年 1月~3月 正月。 今年は上京して以来、はじめて年末年始に帰省しなかった。 年末年始、ものすごーく仕事が進まず、気がふさがって何…

実家に電話をしたら、母が"煉獄さんの女"になっていた。

ある日、実家に電話をしたら、母が"煉獄さんの女"になっていた。 何気なく、「最近、映画見た?」と聞いただけなのだ。 なのに、返ってきた答えは、 「『鬼滅の刃』見たよ! もう14回かなあ。すっごくいいのよ~。煉獄さんがもう、カッコよくてカッコよくて…

あのときの、光、風、においを思い出す。ひうち棚作品の喚起力

漫画って不思議だ。 止まっている絵の連続なのに、たしかに動きを感じる。 すばやかったり、ゆっくりだったり、インパクトのある打撃だったり。 時間だって1コマで飛んだりする。 ひうち棚さんの『急がなくてもよいことを』は、その「不思議」を強く感じる漫…

2021年、タブレットにより、我が家に大電子書籍時代が到来した

道具が生活を変えることは、よくある。 大きな冷蔵庫を買って麦茶や出汁を作るようになったことは、その一例だと思う。 hei-bon.hatenablog.com 同じように、読書にまつわる習慣を変えてくれたのが、タブレットだ。 今年のはじめ、タブレットを買った。 Leno…

10年ごしの「買ってよかった2021」

10年近く前。 ひとつのクッションを買った。 中東風のランプやラグが並んでいる店で、ひとめぼれ。 カバーは赤地で、南米の高原風の風景が刺繍されている。 デフォルメされた小さなアルパカ(たぶん)や草の刺繍は、どことなく8bit時代のテレビゲームのグラ…

クリスマスの食卓

クリスマスに、ちょっと特別なものを外で食べる。 そんなありふれた習慣が、我々夫婦にもあった。 12月2週目近くになると、店を選ぶ。 洋風で、コースになっていて、気さくだけど、「ワンピースぐらいは着ていくかね」と思えるようなところ。 「クリスマスの…

夢という「呪い」の究極の解呪法。『脱サラ41歳のマンガ家再挑戦 王様ランキングがバズるまで』

「夢を叶える」と人は言う。 そこに想定されているのは、「夢が叶う」「叶わない」のゼロかイチか。 ただ、大人になるとわかる。 この「夢が叶う」「叶わない」の間には、相当なグラデーションがある。 以前、こんなエントリーを書いた。 漫画家を目指してい…

追記あり 小説を書いたときに、役に立ったTips備忘録

追記 前のエントリーで、小説投稿サイトを利用して、驚いたことをまとめた。 hei-bon.hatenablog.com 起承転結がある小説を「書く」なかにも、当然、驚きや発見があった。 今回は、ストーリー作りに関する指南本を片手に、実作に取り組んだ。 そのなかで効果…

モノカキたちの桃源郷

「こんなところに……生き残っていたのか……」 流浪のすえに、絶えたと思っていた同胞を見つけた。 それもけっこうたくさん、しあわせそうに暮らしている。 そんな気持ちになったんですよ、いやマジで。 今年、いちばんインパクトがあった出来事は、 Web小説投…

息をするのもめんどくさいのに、麦茶作ってんの? マジ?

最近、麦茶を家で作っている。 ついでに、出汁も。 息をするのもめんどくさいはずなのに……!? 息をするのもめんどくさい話は、以下に。 hei-bon.hatenablog.com きっかけはただひとつ、冷蔵庫を大きくしたこと。 いままで、麦茶は買っていた。 冷蔵庫のドアポ…

ベッド選びは沼っていうか森。深い深い、迷いの森

11月いっぱい。いや、その前から頭を悩ませていたこと。 それはベッド。 ありふれた家具であり、おそらく全人口の5割、もしくはそれ以上が使っている寝具。 「ベッド買ったよ~」なんてつぶやきは、インターネットにもリアルにも溢れている。 なのに……こんな…

息をするのもめんどくさい私が食洗機、買いました。どうですか? 便利ですか?

突然だが、わたしは極度のめんどうくさがり屋だ。 世に「風呂に入って後悔した人はいない」という名言がある。 「風呂は入るまではめんどうだが、入ってしまえばほっこりすっきり、後悔なんてするまいて」というさわやかな言説だ。 言いたいことはわかるッ………

実在フリーランスが語る! フリーな働き方の実態とは……!?

フリーランスのライターになって、15年が過ぎた。 取引先に恵まれ、少なくともひとり分の食いぶちは稼いでいる。 納期に追われ、とりたてた野望もなく、ときに金銭交渉をし、自己管理に敗れることは……ない……と言いたいが、しばしば……。 キラキラしてもいない…

やべぇ、家具家電に金使い過ぎてる。ところでいわゆる「浮かれ電飾」の季節ですね

でっかい本棚を買った。 冷蔵庫を買った。 食器洗い乾燥機を買った。 これからベッドフレームが来る。 マットレスも来る。 廊下では、テレビ台が組み立てられるのを待っている。 新しいノートパソコンを買った。 はじめてのメカニカルキーボードを買った。 …

地味な困りごとに満ち満ちたこの世界の「ちょっといいこと」

今週のお題「最近あったちょっといいこと」 最近の、「ちょっといいこと」といえば、切れた電球を交換できたことだ。 「いやいや、いくらなんでも『ちょっと』過ぎない!?」と思われるかもしれない。 が、この誰にでもできるはずの、単純で簡単な作業が案外、…

コミュ力がなくても生き延びてくれ。低く、渋く、息長く

先週末、ライターの間で大きな話題を呼んでいたのがこの記事だ。 elabel.plan-b.co.jp 簡単にまとめると、 「大人のなりたい職業」を成人男女1231人にアンケートしたところ、 「ライター」が1位になったというもの。 記事にある、 《ライターといったらフリ…

羽毛布団を失った傷は、羽毛布団で癒やす

ビッグカメラ系列の「生毛工房」の羽毛布団を買ったらとてもよかった、という話。

書くことの不思議

何も書かれていないメモ用紙とペンのフリー素材 https://www.pakutaso.com/20210902249post-36518.html 「頭のなかにあるうちは傑作。書いたら駄作」 とは、創作界隈ではよく言われることば。 つまり、構想しているときは名作になりそうなのに、興奮して書き…

20年目のブーツと未来へ歩く

オフィス街の横断歩道を渡る人たちのフリー素材 https://www.pakutaso.com/20210337085post-34003.html ショートブーツのファスナーを上げる。 と、スライダー(つまみ)がファスナーから外れた。 「ありゃ」 もう捨てるか、と一瞬考える。 何しろこのブーツ…

「赤」に込めた祈りは、結果として叶えられたのかもしれない

今週のお題「赤いもの」 多色のカラーペンのフリー素材 https://www.pakutaso.com/20210927249post-36520.html 答案用紙はいつも真っ赤だった。 原稿用紙を模した答案用紙には、見知らぬ中高生が書いた小論文。 鉛筆書きで、筆跡はさまざま。 わたしは万年筆…

よ、読まれねえーーーッ

今週のお題「叫びたい!」 空き箱の中で大あくびする猫のフリー素材 https://www.pakutaso.com/20190210051post-19647.html タイトル通りである。 このブログをはじめて5年。 最高のアクセス数は、どれぐらいだろう。 世の中に言ったら鼻で笑われるような数…

さみしさを埋めるため、読書を通して究極の孤独にふれる

今週のお題「読書の秋」 一面の落ち葉とベンチのフリー素材 https://www.pakutaso.com/20181208347post-18996.html この前まで暮らしていたちいさなアパートには、敷地内に大きなけやきの木が生えていた。 外から帰ってくると、建物よりも先に、そのけやきの…

わたしが保護猫カフェにハマる10の理由

はてなブログ10周年特別お題「私が◯◯にハマる10の理由」 雨降りそうだにゃんのフリー素材 https://www.pakutaso.com/20200221053post-25942.html ここ10年――いや、正確にいうと5年ぐらいだが、ハマっているものといえば、保護猫カフェだ。 今回は、その10の…

絶滅危惧種、その名は“紙”ライター

ノートパソコンの前でお座りして固まる猫のフリー素材 https://www.pakutaso.com/20210942245post-36490.html そのツイートを見たとき、自分が絶滅危惧種になったことを悟った。 久々に「婦人画報」を手にとると、ほぼすべての写真キャプションが文字数ピッ…

また新しい夢を見る

都会のマンションと雲空のフリー素材 https://www.pakutaso.com/20200539128post-27326.html はてなブログ10周年特別お題「10年で変わったこと・変わらなかったこと」 10年前の春、わたしは引っ越しをしていた。 ひとりには広すぎる2DK。 郊外の格安物件。 …

鍵をかける

フリー素材ぱくたそ(www.pakutaso.com) photo by エリー 扉を閉めて、鍵をかける。 ちゃんと閉まっているか、確認する。 そのとき、疑問が浮かぶ。 わたしは、いま、なんのために鍵をかけているのだろう。 ところで先日、引っ越しをした。 いつものことな…

ホンモノとニセモノのはざま、あるいは「13日の金曜日」から「ジャンク」まで

フリー素材ぱくたそ(www.pakutaso.com) photo by すしぱく 人はなんのためにホラー映画を見るのだろう。 安全な場所で、スリルを楽しむため? だとしたら、なんのためにスリルが必要なのだろう。 どきどきすることで、生きていることを実感できるから? す…

「お義母さんって何が好きなの?」「アイスかな」

フリー素材ぱくたそ(www.pakutaso.com) photo by すしぱく 数年前のこと。 夫と結婚の準備を進めるなか、そのステップがついにやってきた。 義母に挨拶に行く――。 で、手土産である。 「お義母さん、何が好きなの?」 「アイスかな」 「じゃあ、ハーゲンダ…

記憶の飛び火

フリー素材ぱくたそ(www.pakutaso.com) photo by すしぱく 夫の横顔が好きだ。 額から鼻にかけてのラインが、なんというかイラスト的な稜線を描いていると、いつも思う。 それでいて線が細すぎない。 漫画家の絵でいうなら、きたがわ翔か、あるいは……。 あ…