もうだいぶ前の話になってしまいますが、以下の記事がすこしおもしろい読まれ方をしたので、その体験を書いてみたいと思います。
最初に断っておくと、再現性がある話ではありません。「へ~、こんなこともあるんだ」と思っていただければ幸いです。また、具体的な数字が出てきますが、その「プチ」っぷりにどうか驚かれませんよう……。
はじまりはMisskeyから
お絵描きをほとんどやったことがない人間が、20日お絵描きをしてみて、感じたこと。
その体験をまとめてアップしたのは、2024年3月26日朝のことでした。
この記事を分散型SNSのひとつ、Misskeyで告知したところ、まず、Misskey内で多くの反響をいただきました。
Misskeyには複数サーバーがあり、わたしが主に活動しており、ブログの告知をアップしたのはdesignという一次創作専門のサーバー。もうひとつ、Misskeyで一番登録者数が多いサーバーioにもアカウントがあるので、そちらでもセルフRN(XでいうRP)。
この2つのサーバーを中心に、記事は広がりました。

Misskeyは人口が少ないので、単独のブログ記事としては、RN数が252、反応(Xでいう「いいね」)が454というのはありがたい数だと思います。とはいえ、わたしのXは普段静かなものですから、これがもしXでも「すげえ!」と思ったことでしょう。
Misskeyでの拡散の特徴のひとつは、わたしは「本当に読まれる」ことだと思います。
読んでくださるんですよ、Misskeyの方々って。その場への投稿はもちろん、リンクであっても。わたしもあの場にいると、人の作品に興味を持ちやすいです。もちろん、すべてが読まれるわけではないですが……。
Misskeyでは、リアクション絵文字で感想を送ることができて、これはコメントよりもよほど精神的ハードルが低いんです。そういった反応のしやすさが、他人の作品を開くことへのフットワークの軽さにつながっているような気がします。
アップした26日と翌27日のブログのPVは、はてなのカウンターで、1000PVほどだったような気がします。Googleアナリティクスで確認すると、26日は765、27日は398。「すっくな!」と思われる方も多いでしょうが、ふだんは静かなものですからね!
そしてここには、「数だけど数だけじゃないありがたさ」がありました。MisskeyではRNした後に感想を書いてくださる方が多く、「たしかに読まれた」「たしかに届いた」実感があったんですね。顔の見えない1000PVではなくて、「ああ、読まれたんだ、楽しまれたんだ」と感じられる1000PVでした。
公開3日目、意外な経路でさらに跳ねる
異変は、Misskeyでの拡散がひと段落したと思っていた28日に起きました。もうPVは伸びないだろうとのんびり構えていたところ、この日のアクセスは、7834PV(Googleアナリティクスより)。
「Xでバズったのかな?」と思って確認するも、無風。最初は何が起きているかわかりませんでした。Misskeyのフォロワーさんが、「丸毛さんのブログ記事が、Google Discoverで流れてきたよ」と投稿してくださって、はじめて理由がわかりました。
これが一押しとなり、最終的には、記事をアップしてから1カ月間のPVは21000ほどとなりました。
X以外から読者へ届いたことのインパクト
ようは、「Xに頼らず、ブログ記事がプチバズした」というのは、Google Discoverに拾われた、に尽きます。ただ、これは2つの意味で、わたしにとってユニークな経験でした。
ひとつは、Google Discoverに拾われるきっかけとなったのが、明らかにMisskeyだったこと。ここには再現性はありませんが、「X以外を窓口として、読まれることがある」というのは、わたしには新鮮な驚きでした。X一強だったSNSの在り方が揺らいでいるいま、心強くもありました。
そして、Misskey愛用者としては、いつも温かく見守ってくれるMisskeyの方々に「外」に出してもらったように感じて、感動的でもありました。Misskeyは小さな世界なので、Xの流行が飛び火することはあっても、逆はあまりないので。小さい世界ならではの良さは保ちつつ、もう少しだけ外部と相互につながれたらいいのに、といつも思っているのです。
届くべき人に、記事が届くよろこび
もうひとつは、「届くべき人に届き、しっかりと読んでいただけた」手応えがあったこと。逆にいえば、「届くべきじゃない人に読まれた」手応えは皆無でした。
これ、Google Discoverがするのは記事のピックアップだけで、口コミがないことが大きな原因じゃないかな、と思っています。Google Discoverを積極的に使っていないので、勘違いでしたら申し訳ないですが……。
今回、Xでは終始無風でした。こちらは11月26日現在の告知投稿のキャプチャーです。ただ、告知投稿以外にも言及ポストはあり、Xでもありがたい感想を複数いただいことは、書き添えておきます。

ここからは、ややネガティブなことを書きますね。
Xでバズると、その反応の何割かは、「感想大喜利」的なコメントや、「テレビに対する独り言」的な感想です。ここでは言いにくいですが、はてなブックマークも前者の傾向が強いとわたしは感じています。
大喜利的な感想とは……人の感想を読んで、記事をどれどれと開く。その記事を開く動機が、記事への興味ではなく、「目にした感想よりも、上手く言ってやろう」になっているのでは? と感じるもののこと。
「テレビに対する独り言」については、わたしもそういうコメントをしがちなのですが、「独り言を言うためにテレビをつける(SNSを開く)」になると、あまり健康的ではないと感じるので、なるべく避けるようにしています。また、そういったコメントをもらっても、書き手としてのわたしは、あまりいい気持ちがしません。
今回は、そういった類のコメントが目に入らなかったんですね。
う~ん、書いていても、「そういったコメントが目に入らなかったこと」を喜ぶ自分を否定する気持ちがわいてくる……。
それは、ネットに放流する以上、どんな反応がきても文句は言えないからですよね。発信には責任が伴いますし、「ポジティブな反応だけがほしい」と望むのは不健康だとも思います。
一方で、真剣に記事を読んでの批判ではなく、「うまく言ってやろう」とある種の踏み台にされたり、1段落目に明記したことを読み飛ばしたコメントが飛んでくるのは、あまり気持ちのいいものではないのはたしかです。
ふだんはこういうことは、極力口にしないようにしています。それは繰り返しになりますが、「ネットに放流する以上、どんな反応がきても文句は言えない」と思っているからです。
そうやって封印してきたのですが、今回のプチバズ体験により、「『仕方ない』のと、『でも、わたしはいや』は、両方あってもいいんじゃないの?」「『発信の責任』はあるけれど、記事をろくに読まないで発言されるのは、それとは別の話では? ふつうに不愉快では」と思いました。
ネガティブな書き方をしてしまいましたが、「そんなに莫大なPVがなくてもいい。記事が、求める人に届いたら」が叶った体験だった、ということです。
すごくシンプルですけど、そんなことが叶うなんて、思っていなかったんです。だから、願ったこともありませんでした。
でも、これはいいものですよ……。求め過ぎれば「イエスマンだけがほしい!」という状態になりますし、それをわたしは「是」とはしませんが、もう少しぐらいは望んでもいいのでは、と思ったのでした。
「自分が書けることをしっかりと書いて、多くの人にそれが読まれる」。
それは書き手にとって、大きな喜びですし、自信にもつながった、有り難い経験でした。
告知 お絵描きエッセイが同人誌になります!
最後に告知をば。今回取り上げたお絵描きについての記事をさらに膨らませた一冊を、12月1日文学フリマ39で頒布いたします。
『絵がド下手くそな文字書きが半年お絵描きして感じたこと
えーっ⁉︎ 絵って線を一本一本引かないと描けないんですか!?』
前回の記事では、その詳細を紹介しています。
文学フリマ東京39でお絵描きエッセイ集『絵がド下手くそな文字書きが半年お絵描きして感じたこと えーっ⁉︎ 絵って線を一本一本引かないと描けないんですか!?』を出します! - 平凡
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丸毛鈴の結婚と生活 [文学フリマ東京39・ノンフィクション|エッセイ・随筆・体験記] - 文学フリマWebカタログ+エントリー
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