「椅子はいいのを買っておけ!」
「将来への投資だぞ」
同業者や漫画家、イラストレーターの方々のアドバイスは、ネット内にあふれている。
だが、いい椅子とは何か?
どう探せばいいのか?
それが皆目わからない。
ネットでいいワークチェアについて検索すると、レビューは圧倒的に男性が多い。
当方、身長150センチ、骨格は細め。
ワークチェアの世界は、暗中模索からはじまった。
わたしはそもそも、「最初に何をすればいいの?」の見当がつかなかった。
なので、今日はワークチェアがほしいときにするといいことや、参考情報を書いていこうと思う。
なお、登場するショールームなどは、基本は東京となる。
東京以外の都市圏にショールームがあるメーカーもあるし、地方だとワークチェアの扱いが豊富なホームセンターを探すのがよいと聞く。地方在住の方も、ぜひ身近に、できるだけ多くのワークチェアを試せるお店を探してみてほしい。
とにかく座ろう、知ろう
まずは、ワークチェアがたくさんあるところへ行こう。
このとき、どこでもよいので一回は「正しい椅子の座り方とはなんぞや」「自分の体格に合わせた調整とは」を教えてもらうとよいと思う。
東京に住んでいて、あるいは東京出張の予定があるなら、まずはココへ。広いフロアに、とにかくいろーんなメーカーのワークチェアがある。「とにかく座る!」ができる。
ほぼすべてのチェアがデスクに向かって設置されているので、「デスクに向かったときにどうか」がわかるのもうれしい。
「スタッフさんが丁寧に解説してくれた」との情報も見たが、わたしは混雑する日曜午後に訪れたため、そういったことはなかった。
Kagg.jp Fitting Store
こちらはワークチェアの通販といえばまず名前が上がる「Kagg」のショールーム。東京・恵比寿にある。要予約。無料。
希望をヒアリングしつつ、フィッティングアドバイスや椅子の調整法を教えてくれる。気に入ったらQRコードを読み取ってKaggのサイトで購入までできる。その場で買わなくてもOK。
Kaggの特徴は在庫がないことで、顧客の注文を受けてからメーカーに注文をかけるらしい。納期がのびる可能性もあるが、そのぶん、価格は安めで正規保証がついてくる。
けっこういろんなところ(Web上)でクーポン配っているのを見かけるネットショップ。
で、上記に紹介した、「QRコード読み取って購入まで」。これについて、わたしは椅子を本気で選ぶまで、そんなに必要だと思っていなかった。「プレッシャーじゃん……」「家でじっくり考えたほうが絶対いい」って。
しかし、ワークチェアはバージョンや色違いが多く、品番が細かく異なるケースが多い! 「お店で見たあれと、このサイトの商品ってまったく一緒?」と、買う段になってわからなくなる。これはけっこう重要なサービスだ。
実はこのショールーム、椅子購入後に知った。知っていたら、絶対に行きたかった!
WORKAHOLIC
高級ワークチェアのセレクトショップ。東京・浅草橋。
チェアコンシェルジュが常駐し、相談に乗ってくれる。有料(3300円/2時間、カフェインドリンク、ノベルティ付き)。要予約。
15メーカー60脚のチェアが揃う、とのこと。お店で購入できる……というか購入前提?
わたしは利用しなかったが、しっかりお金を払い、専用コンシェルジュが2時間みっちり一緒に選んでくれるのは、魅力かも。
メーカーが絞れてきたら
いざ、メーカー直営ショップへ!
ハーマンミラーストア
高級ワークチェアの決定版、アーロンチェアのメーカー直営ショールーム。予約なしでも入店できる模様だが、フィッティングを受けたいなら予約したほうがいいっぽい。
年末はひたすら予約いっぱい。キャンセル待ちも玉砕し、利用できず。年末以外はそんなこともない模様。
アーロンチェアは最初に紹介した「IDC OTSUKA 新宿ショールーム」でも扱いが多い。
イトーキショールーム
東京(京橋)と大阪にあり。無料。完全予約制。平日のみ。販売なし。スタッフさんは基本、つかない。
ここは東京ショールームを実際に利用。平日午前中予約。わたし以外に、客は2~3組。
基本はひとりで回り、ショールーム内に常駐しているスタッフさんもいないと思ったほうがよい。ただ、受付カウンターに「わからないことがある」と伝えると、スタッフさんがショールームに来て、不明点に丁寧に答えてくれる。
ここではチェアは買えないので、気に入ったものがあった場合、スタッフさんに品番やバージョンなどを聞いておくのがおすすめする。
理由は前述したとおりだけど、こういったメーカーショールームは法人オフィス仕様の商品が多く展示されているので、「自分が気に入ったのは何か」「型番は何か」を把握するのはことのほか大切。
東京(赤坂見附)、大阪、福岡にあり。無料、要予約、平日のみ。販売なし。スタッフ案内アリ。
東京ショールームを実際に利用。スタッフひとりがついて案内してくれる。逆に言うと、自由には見られない。
フィッティングから調整法まで、かなり丁寧に解説してくれた。調整に関してはとくにレクチャーが細かく、「買った後に自分で操作し、椅子のポテンシャルを引き出せるように」と意識してくれているのかな? という感じ。
最後は、気に入った椅子の品番をメモにして渡してくれる。これは品番違いが多いワークチェアでは、とても助かるサービス。直営のネットショップも教えてくれる。
押しつけがましい営業は一切ないけれど、買おうと思ったときのサポートは完璧。「“いい椅子”の感じを知りたいので、とりあえず一度はちゃんと見てもらいながら試したい」という人には強くおすすめしたいショールーム。
あ、東京ショールームの入り口は、ホテルニューオータニがあるほうではなく、隣接したビジネス棟(ガーデンコート)のほう。ちょっとわかりづらいのでご注意を。
東京(品川)。現在個人の案内は「在宅勤務向け家具体験コーナー」のみ。予約不要、スタッフ常駐。
予約すれば、スタッフの案内を確実に受けられるとのこと。なかなかいいかも。ここも椅子を買った後に知った。「ing」試したかったなあ……。
ワークチェアはどこで買う?
めぼしい商品を見つけたら……。
オフィスバスターズ
中古OKなら。気になる椅子がいくらになっているか、のぞいてみるのも一興。
https://www.officebusters.com/
Kagg
さっきもあげたところ。安い。納期が長くてもOKな人向け。たしかオカムラでもらった「販売店サイトリスト」にも載っていた。信頼できる。
メーカー直営ショップ
……はググってもらうとして。メーカーの直営ショップは、たいてい楽天店、PayPayモール店もある。どこかの経済圏に属している人は、そちらもぜひチェックを。金額がそれなりなので、ポイントバックもデカい。
注意というかチェックしてほしいのが、イトーキのオンラインショップの「ブックマーク」というページ。これは、「オフィス向けと同等機能ながら、オプションや色を絞ったWeb限定品」の特集コーナーみたいなもの。イトーキの商品でほしいものがある場合、真っ先にのぞいてほしい。ここにあるのと同じ商品は、楽天店、PayPayモール店などでも入手可能。
結局、どの椅子を買ったのか? は、別エントリーを書く予定。というわけで、本日のエントリーは、まずは情報収集編でした。
写真は《パイプ椅子と机のフリー素材 https://www.pakutaso.com/20121257342post-2207.html》