平凡

平凡

北欧に行って、憧れのアーティストに会いたいんじゃい!

2014年末。わたしは次の年を心待ちにしていた。

 

2015年1月9日に、大好きなアーティストが来日公演することになっており、チケットも押さえていたからだ。

その名はRöyksoppロイクソップ)。

ノルウェーで1998年に結成されたエレクトロポップデュオで、2000年代初頭に「Poor Leno」などのヒット曲を生み出した。

 

「Poor Leno」Leno君がキュートでかわいそうなPV。

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この「Eple」は、J-WAVEの名物帯番組だった「GROOVE LINE」でジングルに使われていたので、耳にしたことがある人も多いかもしれない。

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レコード屋の店頭で、「マイナス15℃のエレクトロ」という、ちょっとどうかと思うPOPを見て試聴して以来、わたしは彼らの大ファンになった。

ロディアスで切ない楽曲の数々は、寒冷な北欧の気候を思わせるもので、わたしに大きなインスピレーションを与えてくれた。

アルバムが出るたび、わくわくしながらレコード屋に行き、絶対に購入するのにあえて試聴して、ニマニマしながらレジへ持っていった。

2006年の来日では、東京公演は平日だった。わたしは仕事上休めなかったため、週末の公演となった大阪・心斎橋のCLUB QUATTROまで足を運んだ。

2009年のフジロックには、彼ら目当てに一日だけ参加した。夏の夜、星空のもとで彼らの音楽を聴けたのは、とても幸福な経験だった。

 

そして、2014年。来日公演が発表された。

その年は、彼らが「音楽活動は続けるが、アルバムというフォーマットで楽曲をリリースするのは、これが最後」とアナウンスした一枚「The Inevitable End」が出た年だった。

したがって、2015年の来日公演は、日本で彼らを見られるラストチャンスとなる可能性があった。

わたしは2015年1月9日を待った。

しかし、コラボレーション相手であった歌手の諸事情により、公演はキャンセル。

たしか当時、Röyksoppからは「今回は残念だけど、必ず日本に来るよ!」みたいなコメントが発表されたはずだ。

で、大方の予想どおり、2023年現在、単独来日公演は果たされていない。

単独でなければ、2019年の年末にカウントダウンフェスのために来日した(DJ SET)のだが、 諸事情でわたしは足を運ぶことはできなかった。

行けなかったことは後悔しているけれど――。

わたしは単独公演が見たいんじゃーい! この極東の島国で待ってるからなッ! いつまでも!

 

と、魂の叫びはさておき、彼らはいまも活動をマイペースに、しかし精力的につづけている。

ていうか、いま気がついたのだが、2022年にアルバム出しとるやないかい。

 

彼らのSNSを見ていると、北欧やヨーロッパでは、頻繁にライブをやっているようなのだ。

なんだかんだ「マイナス15℃のエレクトロ」というキャッチに引きずられているのかもしれないが、わたしはいつか彼らの出身地で、彼らが生み出した音楽を聴いてみたいのだ。

本国ノルウェー、またはスカンジナビア三国あたりで聴くRöyksopp

そりゃーもうすてきにちがいない。

 

と考えているうちに、コロナ禍がやってきて、円安になって、海外旅行はなかなか難しい状況になってしまった。

わたしは「海外のひとたちは(日本人に比べ)社交に重点がある。そのため、マスクを外してしゃべり、イベントでは声を出すかわりに、コロナ罹患のもろもろのリスクを受け入れている」と考えているタイプなので、いまはまだ、海外に渡航することには抵抗がある。

 

しかし、チャンスも命も有限だ。やりたいことは早めにやっておかないと、簡単に「死ぬまでやれなかったこと」になってしまうことは、この年になるとうすうすわかってくる。

 

とりあえず、この記事を書く途中で知った、2022年発売のアルバムを買って、締め切りちゃんと守って原稿を書こう、そうしよう。今日、明日に出かけるわけではないけれど、スケジュールをちゃんとしておかないと、旅どころではないから。目の前のことからコツコツと。

 

そんなわけで、わたしはきょうも、オーロラ躍る北欧を夢見て生きている。

 

 

今週のお題「行きたい国・行った国」

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画像は写真ACよりお借りしました。

オーロラ@トロムソ ・ノルウェー - No: 25818581|写真素材なら「写真AC」無料(フリー)ダウンロードOK

このトロムソってRöyksoppの出身地なんですよ。フリー素材にあってうれしい!