平凡

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Misskeyっちゅうもんを始めて見たので雑感&Twitterとの比較

みんな元気にSNSやってる~~~⁉

こんにちは、平凡です。

 

わたしはいままで、主にTwitterに棲息していました。「眠い~」とか「真面目な話……」とか、ニュースとか各種アニメや漫画、映画の公式のお知らせとか、なんでもかんでもひとつのタイムラインに流れてきてすごく便利でした。

Twitterがなかったら出会えなかった人・モノ・コトはたくさんあります。同業者とつながって仕事に発展したこともありますし、同じ趣味の人とゆる~くつながれました。何より夫とはTwitterで出会ってますからね!

最近、「Twitterガンジス川みたいな環境が心地よいんだ」ってつぶやきを見かけて完全同意なのですが、この環境は永遠じゃないなあ~~~と感じるのもまた事実。

 

で、違うSNSも試してみようと思い、話題のMisskeyをはじめてみました。今日は利用してのその雑感をまとめようと思います。

 

 

Misskeyってなんやねん

Misskeyは分散型プラットフォームと呼ばれるもの。っていうかMisskeyは正確にはサービスじゃなくて、仕組みの名称なんだそうです。「管理者をやるぞ!」と決意した人が、Misskeyという仕組みを利用して各人でサーバーを用意。ユーザーはそのどれかを選んで参加するというわけです。

個人がサーバーを運営しているので、テーマがあったりなかったりします。「うちは小説書いている人を集めますよ~」とか「寿司好きサーバーですよ~」とか。

要するに……。

Twitterみたいに中央にどーんと運営がいて、それをユーザー全員が使っているわけじゃない。

個人運営の「島(サーバー)」が分散して存在する感じなので、「島」によって風土に違いがある。

 

で、わたしはMisskey.designというサーバー(インスタンスと呼ばれます)を選びました。

ここは「一次創作」をしている人に向けたサーバー。漫画、イラスト、音楽、小説、TRPGなどなど、ありとあらゆる創作をしている人が集まっています。

 

システムにまつわる使用感

 

・ツイート、RT、お気に入り登録、フォローなど、基本的にTwitterでできることはなんでもできます

・ただ、唯一「アカウントまるごと非公開(鍵アカ)」はできないっぽいです。

・ノート(ツイート)ごとに公開範囲を設定できます。「全ユーザーに公開」「ホームタイムラインのみ(後述)」「フォロワーのみ」「指定ユーザーのみ」が選べます。

→4/7  19:30追記 フォローを申請制にし、投稿をフォロワーのみに設定。誰のフォローも許可しなければ鍵アカウント状態で使うことはできそうです。5/22投稿範囲の話を少し修正しました。

投稿文字数はMAX3000字。自作小説の冒頭とか引用している人も多いです。

違うサーバーの人もフォロー可能。Misskeyの別サーバーの人はもちろん、Mastodonとも互換性があるので、Mastodonユーザーをフォローすることができます。わたしはフォローはサーバー内のみだと思っていたので、これは意外でした。

・画像はもちろんアップロード可能。ただ、各人に使用容量割り当てがあるので、将来的には消去が必要な人も出てくるかも(サーバーごとにルールが違う可能性もあり)。

・「いいね」にあたる機能で、多種多様な絵文字を送り合えるのが特徴。この絵文字、サーバー(インスタンス)ごとに異なるらしいので、サーバー外のユーザーにリプライするときなどは注意が必要です。

・タイムラインは3種類。

ややこしいな~と思う人は、「Twitterと同じ感覚のタイムラインのほか、激流が3つある」とざっくり考えてくださいな。

ホーム:フォローしている人だけ(ホームタイムライン)のノート(ツイート)が並びます。昔のTwitterのホーム画面と同じです。時系列がいじられておらず、おすすめユーザーのツイートが混ざったりしないアレですね。

ローカル:同じサーバーのユーザーの「ホーム」指定されていないノート(ツイート)が並びます。荒っぽく説明すると、「同じサーバーの人のノート(ツイート)」が爆速で流れるタイムラインです。

ソーシャル:自分がフォローしているユーザーと、同じサーバーのユーザーの「ホーム」指定されていないノート(ツイート)が並びます。最初、「『ローカル』と何が違うの?」と思っていたのですが、自分がフォローしているのは同じサーバーの人とは限らないんですよね。自分がフォローしている数にもよりますが、ここも激流です。

グローバル:同じサーバーのユーザーの「ホーム」指定されていない投稿と、全てのリモートユーザーの「ホーム」指定されていないノート(ツイート)が流れます。いろんな島に散らばったユーザーのつぶやきが、超爆速で滝のように流れるタイムラインをイメージしてください。

 

 

一ユーザーとしての使用感

 

・絵文字がいろいろあるので、流れるノート(ツイート)にシューティングゲーム感覚で反応をつけている人が多いし、自分も反応したくなります。

・ちょっとしたノート(ツイート)であっても、というか、ちょっとしたものほど爆速で絵文字の反応がつくので、「さみしさを紛らわす」効果は絶大です。Misskeyには上記のように、かなり広い人の目に触れるタイムラインがあるからなおのこと。「階段で転んじゃったぴえん」と書けば、知らない誰かが「お大事に」絵文字を飛ばしてくれる、といった具合です。

・イラストには、もんんんのすごい勢いで「素敵」とか「好き!」とか「いいね」とかの絵文字の反応がつきます。「見てすぐ感想を抱ける」イラストは強い! イラスト描く人は、モチベーションが維持しやすいと思います。

・「ホーム」以外では爆速でタイムラインが流れるので、Twitter以上に「流れて残らない」場でもあります。

Twitterでも「創作アカウント」「推し応援用アカウント」とか特化型の利用法がありますよね。Misskey.designの特化ぶりはその比ではなく。「眠い~」とか本当に日常的なもの以外は、創作のことしかみんな書きません。好きな商業作品について語るとか、SF書いている人が宇宙関連のニュースのURLを貼っている、みたいなことも今のところ見たことがありません。Twitterよりもずっと気軽に交流したり、新たな作家さんとの出会ったりはできますが、情報収集は期待できない場です(重ねて言いますが、今のところは。そして.designは)。他のサーバーはもうすこし雑談メインなところもありそう。

・わたしが参加しているサーバーは、この記事を書いている時点で参加者1万2000人。今のところ、管理人の目が行き届いていてとても治安がよいです。参加者急増の折には「緊急メンテします」とかアナウンスが入ることがあり、「個人が運営している」ことが肌感覚で感じられる。みんな感謝して使っている感じですね。

・個人が運営している場なので、永遠ではないだろうな……という不安はあります。サーバー代も管理者の自腹です。サーバーごとに運営者が支援を募っているので、ユーザーもサポートはできます。

・投稿ルールは管理者次第。Misskey.designでは、「局部無修正以外は何を投稿してもOK」。ただし、「職場で安心して見られないようなものはすべてセンシティブ設定して、閲覧するにはワンクリックが必要な状態にする」は鉄の掟。文字でも、「メスガキ」とかはNG。こういう感覚は大事だな~と思いました。

・分散型SNSの宿命なのかもしれませんが、「ノート削除してもサーバーから完全に削除されない可能性がある」などの注意書きがあるのは気になります。

そして、Twitterには一時期からツイート全エクスポート機能が付きましたが、Misskeyにはないような……(ブックマークなどの情報はエクスポートできるようですが、ツイートにあたるノートはどうなんでしょうか)。とはいえ、Twitterも今は無料利用の場合、エクスポートできるツイート数に限りがあるようですが。

→5/22追記 全ノートエクスポートほか、フォローリストなどのエクスポート機能はあります。また、試験段階ですが、アカウントの移行機能も実装されました。

・総じてMisskey.designの雰囲気は、大昔にあった掲示を思い出します。2ちゃんねるなどではなく、teacupとかのやつ。人気の個人サイトに付随していたような「管理人の顔が見える」もの。すごくにぎやかで楽しくて、交流が活発な掲示板と考えれば、エクスポートが不十分な可能性があっても、ニュースが流れて来なくても当たり前。

 

で、結局、どこをメインに使っていくか?

ニュース的な情報を仕入れるためには、Twitterはまだ完全には切り捨てられない。ただ、Twitterもいつまで安定して動くのかは不透明です。近い将来、公式アカウントが引き上げ始める可能性もあります。そのとき、代替SNSが台頭していなかったら、情報収集をどうするか? 今、考えています。ニュースは各種報道機関のサイトで、エンタメ系の新作情報はナタリーなどでチェックするのか……。

ニュースに関しては、Twitterの動向とは関係なく、すこし前から意図的にネットではなく「紙の新聞、定時のニュースをチェックする」ようにしています。ニュース以外の、もっと雑多な情報をキャッチするにはどうするか。

Twitterでは、適当にフォローをしていれば、どっからか情報が流れてきたんですよね。

 

まとめ

 

わたしがTwitterをはじめたのは2010年のことでした。

創作関連以外はくだらないつぶやきが流れていくMisskey.designの牧歌的な風景は、2011年前のTwitterを髣髴とさせるところがあります。公式アカウントが増え、Twitterが一気にインフラ化したのは2011年前後だったと記憶しています。

Twitterができてから17年。日本上陸して15年。変化して、積み重ねてきたものがあります。昔はRTは公式機能ではなかったし、「いいね」は「スター」だったし、日本語そのままのハッシュタグも使えなかった。お堅い企業公式や官公庁がTwitterをやるなんて、昔々そのまた昔は考えられませんでした。

いまや、ニュースでTwitterが紹介されるとき、「マイクロブログサービスの~」「短文投稿型SNSの~」と枕詞的な解説もつかなくなりました。

 

MastodonにしてもMisskeyにしても、まだまだユーザーが増えはじめたばかりTwitterが日本に上陸した2008年に2011年の状況が、2023年の状況が予想できなかったように、これからのことはまだわかりません。

 

Twitterがどうなるのか不透明ですが、「今の、あるいは少し前までのTwitterの居心地を再現した、完全な代替物」はおそらく出てこないとわたしは予想しています。

ただし、Twitterの便利さをある程度カバーするサービスは出てくる可能性があるでしょう。つまり、多くの人がアカウントを取得し、公式アカウントが集い、情報収集の手法として便利な文字主体のSNS。そうなったら、Twitterも含め、複数のSNSが並び立ち、求める空気感や思想信条により、ユーザーがそれぞれのSNSに分散するんじゃないか。

 

Twitterには10年以上をともに過ごしたアカウントがあり、フォロワーさんたちがいる。多くは顔を知らないけれど、10年分一緒に年を取ってきた人たちです。去った人もいるけれど、ずーっと顔を見かける面々もいて、亡くなった人もいる。そういう場が危うくなっていることに、なんともいえない感情があります。

わたしは加齢によるさみしさ、不安が強いタイプなので、「憧れの人たちの訃報が増えてきたねえ」と、いつもの面々でしみじみできることは、けっこう大事だったりします。

 

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ここに書いたのは主観的なものであり、「使ってみたらすぐわかること」も多いと思います。使用感や雰囲気は、一カ月もしたら変化があるでしょう。

とはいえ、今後のSNS選び、居場所探しの参考として。

2023年4月6日時点でのMisskey初心者の感想が、どなたかの参考になれば幸いです。

 

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画像は写真ACからお借りしました

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