「ドリロコス」。
Twitterユーザーなら、昨年、一度はこの料理名を目にしたのではないだろうか。
今日は、それを作ってみたらめっちゃ楽しかったー! という話。
ドリロコスとは?
「ドリロコス」は、メキシコで人気の屋台B級グルメ。
作り方は簡単だ。
袋菓子として売られている「ドリトス」の封を開け、そこに好みの具を入れ、混ぜながら食べる。
以上。
「ドリロコス」の名はトルティーヤチップスの「ドリトス」の「ドリ」、「クレイジー」を意味する「ロコス」を組み合わせたものだそう。
SNSが火付け役
この「ドリロコス」、ストリートフード番組で紹介された、日本のテーマパークで提供されたなどの情報もあるが、SNSでの火付け役は間違えなくこのツイートだろう。
メキシコで人気の屋台飯『#ドリロコス』が旨すぎて弊社では空前の大ブームで毎日作っています。とにかく好きな食材やソースを自由にドリトスの袋に直接ぶち込み、混ぜてフォークで食べる。ジャンクなアッパー飯好きは必ずハマるはず!食材もコンビニで揃うし、ホームパーティーやキャンプにも最高です pic.twitter.com/qeKaR9F3pZ
— (株)おくりバント会長 高山洋平 (@takayamayohei1) 2022年8月3日
高山洋平さんはこれ以外にもドリロコスツイートをしており、それによると具は本当になんでもいいらしい。
「牛丼屋で買ってきた具と紅ショウガ」「レタスに加え、牛しぐれ煮と紅ショウガと唐辛子」、果ては高山さんの奥様が好んでいるという「おかかとネギを散らした冷ややっこ」なんてものもある。
これはなかなかおもしろそうだと気になっていた。
が、はじめてのことに楽しんでチャレンジするには、時間と精神的な余裕がいる。
そこで、餅・餅・餅の連続で至福の時間を過ごしていた正月二日、至福ではあるけれど変化もほしいと、試してみることにした。
材料&分量
まずは無難に南米風を作ってみようと、我が家が用意したのは以下。
★をつけたものはあったほうが絶対に楽しめる! と思ったもの。
ちなみに「ドリトス」は2袋入手できず、夫は「ドリトス」、わたしは「ドンタコス」でためすこととなった。
結果から申し上げると、「ドンタコス」のほうがややジャンクに仕上がります。
分量は、「実際に食べた量(2人分)」。
流れで次々入れたので多め。
もうちょっと少なくても成立すると思う。
自由さが楽しい料理ではあるものの、具材を用意するときの目安になれば幸い。
ベース
ドリトス…1袋
ドンタコス…1袋
具材
★サルサソース…2/3瓶
★シュレッドチーズ(細切りで生食できるチーズ)…2/3袋
★カットサラダ(洗わず食べられるもの)…1袋
プチトマト…1パック弱
★アボカド…1個
ハム…2枚を適当にカット
缶詰コーン…1/3缶
具材の中でマストなのはチーズ。具材同士をつないでくれる。また、どんな具材を使うにしても、生野菜もあったほうがいい。
「具材を入れやすいから」と、袋の長辺をカットする人もあるようだが、うちは普通に袋の上部(短辺)をカットした。食べやすく、ほどよく混ぜやすい。うちは次も上部をカットすると思う。
とにかく楽しーーーい!
何かとマニュアルがほしい気質の我らが夫婦。
「『ドリトス』は先に割っておいたほうがいいのかなあ」などと最初は戸惑ったものの、適当に具材を入れてザクザクとスプーンで混ぜて一口頬ばると、そんなことは吹っ飛んでしまった。
生野菜のフレッシュさ、そこにクリスピーに絡むクルトン兼ドレッシングのようなチップス。フレッシュ、ジャンク、フレッシュ、ジャンク……行きつ戻りつする味覚をつなぐのは、サルサソースとチーズだ。さらにアボカドのクリーミーさがアシストする。
少しずつ野菜から水分が出てしっとりするのもまたよろし。
どう考えてもジャンクだが、生野菜がベースだと罪悪感は不思議と皆無。
何より好きな具を好きなだけ放り込む、ザクザクする、いろんなものが一体になった味を楽しむ。また好きな具を放り込む。すこしちがった味がする……。その繰り返しが単純に楽しい!
「これ、お好み焼きに似てる!」と言ったのは夫だった。
お好み焼きはキャベツがベースになっていて、他に何を入れてもたいてい美味しくて、それぞれ好みの具材がある。何より楽しく、気分がアガる!
たしかに「ドリロコス」はお好み焼きと似ている。
ひとりでも多人数でもOKなパーティーフード
ひとり1袋で大満腹。
具材を加減すれば、ランチにもディナーにもなるだろう。
食べ終わった後のスカッとした心持ちは、食後というよりレジャーの後に近い。
「ドリロコス」を世に知らしめたツイートには「アッパー飯」とあった。言い得て妙だ。
これはアガる!
やってみてわかった「ドリロコス」の良い点は、準備の簡単さだ。
具材を適当に用意して、ひとり1袋配ればパーティーっぽくみんなで楽しめる。給仕はいらない。お子さんがいるご家庭でも楽しいかもしれない。
封を開けるだけで準備完了する具材も多いので、アウトドアにも向きそう。
さらに袋菓子がベースなので、ひとりでも多人数でもOK。
何気ない一食が、思いがけなくレジャーになる。こんな体験ははじめてだった。
腹がくちくなって、最初に出てくることばは「あー楽しかった!」。
わたしは次、牛丼の具と紅しょうがを入れてみたいともくろんでいる。
最初はドキドキ、でも一口食べたら笑顔になるだろう。
そんな予感をさせてくれる食べものは、なかなかない。
皆さんも、気分をぶち上げたいときにはぜひお試しを。
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そんなこんなで大晦日から1月2日まで、3日間楽しいことだけしていたら、かなり回復しました。いかに「やらねばやらねば」が頭に詰まっていたか……。そして、みんながいっせいにお休みするお正月って偉大ですね。
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トップの画像は写真ACからお借りしました。《