平凡

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最強の“アッパー飯”ドリロコスは南米のお好み焼きだった!

「ドリロコス」。

Twitterユーザーなら、昨年、一度はこの料理名を目にしたのではないだろうか。

今日は、それを作ってみたらめっちゃ楽しかったー! という話。

 

ドリロコスとは?

「ドリロコス」は、メキシコで人気の屋台B級グルメ

作り方は簡単だ。

袋菓子として売られている「ドリトス」の封を開け、そこに好みの具を入れ、混ぜながら食べる。

以上。

「ドリロコス」の名はトルティーヤチップスの「ドリトス」の「ドリ」、「クレイジー」を意味する「ロコス」を組み合わせたものだそう。

 

SNSが火付け役

この「ドリロコス」、ストリートフード番組で紹介された、日本のテーマパークで提供されたなどの情報もあるが、SNSでの火付け役は間違えなくこのツイートだろう。

 

高山洋平さんはこれ以外にもドリロコスツイートをしており、それによると具は本当になんでもいいらしい。

「牛丼屋で買ってきた具と紅ショウガ」「レタスに加え、牛しぐれ煮と紅ショウガと唐辛子」、果ては高山さんの奥様が好んでいるという「おかかとネギを散らした冷ややっこ」なんてものもある。

 

これはなかなかおもしろそうだと気になっていた。

が、はじめてのことに楽しんでチャレンジするには、時間と精神的な余裕がいる。

そこで、餅・餅・餅の連続で至福の時間を過ごしていた正月二日、至福ではあるけれど変化もほしいと、試してみることにした。

 

材料&分量

まずは無難に南米風を作ってみようと、我が家が用意したのは以下。

★をつけたものはあったほうが絶対に楽しめる! と思ったもの。

 

ちなみに「ドリトス」は2袋入手できず、夫は「ドリトス」、わたしは「ドンタコス」でためすこととなった。

結果から申し上げると、「ドンタコス」のほうがややジャンクに仕上がります。

 

分量は、「実際に食べた量(2人分)」。

流れで次々入れたので多め。

もうちょっと少なくても成立すると思う。

自由さが楽しい料理ではあるものの、具材を用意するときの目安になれば幸い。

 

ベース

ドリトス…1袋

ドンタコス…1袋

 

具材

サルサソース…2/3瓶

★シュレッドチーズ(細切りで生食できるチーズ)…2/3袋

★カットサラダ(洗わず食べられるもの)…1袋

プチトマト…1パック弱

★アボカド…1個

ハム…2枚を適当にカット

缶詰コーン…1/3缶

 

具材の中でマストなのはチーズ。具材同士をつないでくれる。また、どんな具材を使うにしても、生野菜もあったほうがいい。

 

「具材を入れやすいから」と、袋の長辺をカットする人もあるようだが、うちは普通に袋の上部(短辺)をカットした。食べやすく、ほどよく混ぜやすい。うちは次も上部をカットすると思う。

 

とにかく楽しーーーい!

何かとマニュアルがほしい気質の我らが夫婦。

「『ドリトス』は先に割っておいたほうがいいのかなあ」などと最初は戸惑ったものの、適当に具材を入れてザクザクとスプーンで混ぜて一口頬ばると、そんなことは吹っ飛んでしまった。

生野菜のフレッシュさ、そこにクリスピーに絡むクルトン兼ドレッシングのようなチップス。フレッシュ、ジャンク、フレッシュ、ジャンク……行きつ戻りつする味覚をつなぐのは、サルサソースとチーズだ。さらにアボカドのクリーミーさがアシストする。

少しずつ野菜から水分が出てしっとりするのもまたよろし。

どう考えてもジャンクだが、生野菜がベースだと罪悪感は不思議と皆無。

 

何より好きな具を好きなだけ放り込む、ザクザクする、いろんなものが一体になった味を楽しむ。また好きな具を放り込む。すこしちがった味がする……。その繰り返しが単純に楽しい!

 

あまりきれいな写真ではなくて恐縮ですが、混ぜる直前の「ドリロコス」

 

「これ、お好み焼きに似てる!」と言ったのは夫だった。

お好み焼きはキャベツがベースになっていて、他に何を入れてもたいてい美味しくて、それぞれ好みの具材がある。何より楽しく、気分がアガる! 

たしかに「ドリロコス」はお好み焼きと似ている。

 

ひとりでも多人数でもOKなパーティーフード

ひとり1袋で大満腹。

具材を加減すれば、ランチにもディナーにもなるだろう。

食べ終わった後のスカッとした心持ちは、食後というよりレジャーの後に近い。

「ドリロコス」を世に知らしめたツイートには「アッパー飯」とあった。言い得て妙だ。

これはアガる!

 

やってみてわかった「ドリロコス」の良い点は、準備の簡単さだ。

具材を適当に用意して、ひとり1袋配ればパーティーっぽくみんなで楽しめる。給仕はいらない。お子さんがいるご家庭でも楽しいかもしれない。

封を開けるだけで準備完了する具材も多いので、アウトドアにも向きそう。

さらに袋菓子がベースなので、ひとりでも多人数でもOK。

 

何気ない一食が、思いがけなくレジャーになる。こんな体験ははじめてだった。

腹がくちくなって、最初に出てくることばは「あー楽しかった!」。

 

わたしは次、牛丼の具と紅しょうがを入れてみたいともくろんでいる。

最初はドキドキ、でも一口食べたら笑顔になるだろう。

そんな予感をさせてくれる食べものは、なかなかない。

 

皆さんも、気分をぶち上げたいときにはぜひお試しを。

 

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そんなこんなで大晦日から1月2日まで、3日間楽しいことだけしていたら、かなり回復しました。いかに「やらねばやらねば」が頭に詰まっていたか……。そして、みんながいっせいにお休みするお正月って偉大ですね。

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トップの画像は写真ACからお借りしました。《

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