仕事が忙しくて、なんだか記憶が飛んでおりました。ありがたいことです。
そんな多忙期間、神経がカリカリと立ちまして。
カリカリしたままに、いままでと違ったジャンルの小説を衝動的に書いて、はじめての場所に投稿してみました。
投稿期間が長くなってくるとやはり右肩上がりとはいきませんが、(わたしにしては)かなり読まれました。
まあ「誰でも書けばPVがすごくなる」といわれるジャンルで、「そういうところで読まれたからって自信持つなよ」と言われる場所なんですが(と書くと創作やってる人はだいたい想像がつくかもしれません)、新しい発見がいろいろありました。
ネットで書いていて、自分の文章にあんなPVがついたのをはじめて見ました。
数が大きいと、「これ書いたらPV減る」「PV増える」みたいなものがすっごくわかりやすい瞬間がありました。
ただ、PVだけがやりがいになるかというとそうでもなく。
どの作品でも、自分の思い描くものを形にする楽しさは変わらないし、「自分以上に物語を汲み取ってくれたのでは」と思える感想が最大のモチベーションで、感動です。
万のPVよりも、たったひとつの感想のほうが破壊力を持つ。きれいごとではなく、そう感じられたことは収穫でした。たぶん比較するものじゃないんですね。
何より。心が震えるほどうれしい感想をもらうことも、PVを獲得するおもしろさも、書いていたら両方体験できる可能性がある。
書いて、それをどこかに投げるって、おもしろいことです。
そういう経験を通して、このブログも含め、以前より(さらに?)PVが気にならなくなりました。
そして何より、「勢いにまかせ、かなりシンプルな物語を書いた」ことで、創作の「出力」が上がりました。
わたしは「カクヨム」を利用しており、そこでは現在、サイト創立記念のキャンペーンをやっているんですね。そのなかで、3~4日に一回お題が出され、それに沿った作品を書く即興企画も開催されています。
いままでは短期間に短編をアップすることは難しく、そういった企画は参加できたためしがなかったのですが、今回は何作か短編を書いてアップすることができています。
「出力が上がった」をもっと詳しく説明すると、いままでと違うジャンルを書いたことで、「自分が何を書きたい人間なのか」にすこしだけ触れられた気がするんです。
「一見、中身ゼロに見える、あることに特化したエンタメ小説を書いたとき、それでも入れてしまうペーソスや“痛み”がある」と気づいたのでした。
そうしたら、即興の「お題」を見たときに、自分なりに書きたいアングルが浮かぶようになりました。
創作って「誰かに読んでもらう」ことが前提になるので、「自分のためにやる」というとすこしちがうなと、わたしは思っています。
それでも、創作をしていると、自分のことがわかってくる瞬間がある。それはわたしにとっては否定しがたい事実です。
自分のことがわかっていないと開かない扉があって、その扉にふれない限り書けないものがある。
何か書きたいけど、何が書けるのかわからない、自信がない、自分を外へ開示するやり方がわからない……。だから、どうしていいかわからない。
そんな状態が続いていましたし、いまも続いているのですが、結局、書いてみるしかないんだな、と。
書くことはいろいろ発見があって、やっぱりおもしろい。
そんなことを感じている今日この頃です。
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画像は写真ACよりお借りしました。