平凡

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フリーライター、意外とノマドできない問題

こんにちは。平凡です。

今日は曇っていますね。

ちょっと涼しいから、仕事は進んだかな? 進捗だめです。えっ……。

というわけで、フリーのライターをしております。

 

 

突然ですが。

一時期はフリーランスといえばノマドノマドといえばフリーランスでした。

最近ではすっかり言われなくなりました。

コロナ禍で在宅ワークが普及して、いまのほうが多くの人がノマド的な働きかたをしているといえましょう。

会社員の方もオフィスと自宅両方で仕事をしたり、あるいはワークプランを用意しているホテルを利用したり。

 

かつてノマドワーカーといえば、「働く場所を選ばない」ものとされ、近所のカフェとか喫茶店とか公園とかで仕事をしたり、あるいは都会の人が地方でワーケーションしたりとか。

憧れるッ!

憧れますが、これがなかなか難しい。

わたしは主に自宅で仕事をする毎日です。

さて、その理由は……というのが、今回のテーマです。

 

 

 

1.守秘に気をつかう

トイレへ行くとき、ノートパソコンの扱いに気をつかいます。だいたい、パソコンバッグに貴重品入れて一緒に持っていきます。

何気に困るのが、「金目のもの以外、他人から見たら価値ゼロの貴重品」。

たとえば取材した後だと、ノートを盗まれたらめっちゃ困ります。メモは原稿の素なのです。

インタビュー音源が入ったICレコーダーも、人の手に渡ったら困るどころではありません。

金銭目的でそれらを盗む人はいないとは思うのですが、かばんごとひょいっと盗まれたとしたら――。盗人はがっかり、わたしはまっさおになるわけで。

それらをボンボンとパソコンバッグに入れて、トイレへ……。うっ、めんどくさい。

そういうことを考えると、なかなか外では仕事しづらいです。

 

 

2.声を出す機会が増えた

音声起こしのやり方が変わって、業務中に発声する機会が増えたこと。

最近はAI起こしを取り入れたのでまた変わっていますが……。

一時期は音声起こしを「読み上げ」メインでやっていました。これはインタビュー音源を聞きながら、音声認識ソフトを使って文字にしていく方法。

音声起こしって地味~で飽きやすい。読み上げ音声起こしをする前は(ようするに音だけを聞いて、自分でキーボードで打ち込んでいたときは)、外へ出て、気分転換しながらやっていました。

が、声を出すとなると、外では難しい。

 

 

3.何気に電話がかかってくる

これ、どことどう仕事するかでぜんぜん違うと思うんですが、わたしはわりと仕事の連絡を電話で受けることが多いです。

「何月何日空いてますかッ。取材があるんですがッ」からはじまる切羽詰まった依頼から、「こんな企画があるんですけど~」という打診まで。

年々メールの割合が増えてますが、電話もまだまだ現役です。

外にいる場合、人がいないエリアまで行って話せばいいんですけど、そのたびに「1」でも書いたノートパソコンをどうするか問題が発生するわけなのです。

わたしは時々、電話をかけまくって素材を集めるような仕事もやっています。そういう業務があるときは、できれば家で仕事をしていたいもの。

年上のライターさんでも、あんまり電話は使っていないのかな~という方も多いので、これは人によるでしょう。

外出が長引いて、その合間の時間に外で仕事をせざるを得ず、かつ、電話かける用事が多いときは困りました*1。がっつり電話してメモが取れる場所って、案外、家とかオフィスしかないんですよね。

いまはリモートワーク用のカプセル型スペースみたいなものもありますし、コワーキングスペースでもリモート会議などを前提にしていると思うので、電話もしやすくなっているかもしれません。

 

 

4.キーボード問題

そした新たに。昨秋、メカニカルキーボードを導入してから、ほかのキーボードで文章を打つのがダルくなりました。

何よりわたしはもともと打鍵音が大きいのがコンプレックス。会社員のときは、そこを気にしながら仕事をしていました。メカニカルキーボードはカチャカチャうるさいんですよね。

もはやノマドワークどころか、コワーキングスペースを使うのも難しいなーと感じています。

「キーボードの打鍵音を気にせず仕事できる」というのが、在宅ワークの大きな魅力なんですよね、わたしにとっては……トホホ。

 

まとめ

今まで書いたことは、フリーランスとかライターとかに限らず、「持ち出し事務作業ができるすべての仕事」に言えることではないでしょうか。

いまさらノマドといわれてもなあ~~という感じですが、ノマドって言葉がはやっているときから、「みんなどうしてんの?」「意外と外でできることって限られてるよね」と思っていたので、書いてみた次第です。

ただ、業務業態にもよると思います。

また、人付き合いのない在宅ワーカーは一日に一回、喫茶店ぐらい出たほうがいい、というのも切実な実態としてあります。

オーダーするとき、店員さんとしゃべるじゃないですか……。

 

ちなみにわたしが外でやっていた仕事は、

 

・取材メモをテキスト化しながら内容を振り返る(小型のノートパソコンまたはスマホでフリック、またはスマホBluetoothキーボード)

・音声起こしをしたテキストデータを読んで、インタビューの構成を考える

・めちゃくちゃなスケジュールを整理する

 

とかでした。気分転換メインですね。

飲食店で長居すると、オーダー追加しなきゃとかいろいろ考えるので、そういう面でも気をつかいます。

 

いずれにしても、「働く場所を選ばない」というのは、移住かワーケーションでもしないかぎり、「フリーランスのメインのメリット」とはいえないなア……と思います。

 

ノマド遊牧民)ワーカー」の響きは、「土地に根付かず(会社に所属していないフリーランスが)」「場所を選ばず草を食む(働く/金を稼ぐ)」というダブルミーニングがあったのかな。

 

どっちにしろ、コロナの影響で、カフェなど外で仕事をすることは激減しました。

それはそれでちょっとさみしい。

たまにはいつもと違う場所で、ちょこっと仕事をするのはいいものですよねと、どっちつかずな結論をおいて締めといたします。

 

画像は《牧草と黒い子ヤギのフリー素材 https://www.pakutaso.com/20120755199post-1732.html

*1:なぜ過去形かというと、リモート打ち合わせやリモート取材が増えた昨今、出ずっぱりになる機会が以前より大幅に減ったからです