平凡

平凡

海外旅行で病院送りになった話4~まとめ~

前回までのあらすじ:ベトナム・ダナンで嘔吐と胃痛で動けなくなったが、なんやかやあって一泊入院して無事、帰国した。

 

この話は、数年前のこと。

長引くコロナで海外はもちろん国内旅行さえためらうご時世だが、「いつか」のために、補足を置いて終わりにしたい。

全4回の4回目です。

第1回
https://hei-bon.hatenablog.com/entry/2022/08/09/073000

第2回
https://hei-bon.hatenablog.com/entry/2022/08/10/073000

第3回
https://hei-bon.hatenablog.com/entry/2022/08/11/073000

 

 

1.海外旅行保険には必ず入ろう!

海外旅行のさいには、「もったいない」と思っても、必ず海外旅行保険には入ることをおすすめする。万が一のとき、強い味方となってくれる。

 

ちなみにこのとき、追加料金は一切取られなかった。連絡すらこなかった。

一度、間違った病院に行っているのでかなり心配だったが、おそらくあの治療費はホテルが払ってくれたのだと思う。女性スタッフが気まずそうに数えていたドン紙幣の束が、それだったのだろう。

旅行保険代は3000円か4000円だったと思う。これですくなくとも英語が通じ、ツーリスト慣れした親切な病院を紹介してもらえ、一泊の入院治療費がまかなえた。おかげで、無事に予定通りの便で日本まで帰ってこられた。安いものだと思う。

 

2.海外で体調を崩したらさっさと医者へ!

そして、海外で体調を崩し、ヤバいと思ったら、さっさと保険を頼って医者にかかろう。日本から持って行った薬が効かない、または効かなさそうなときは、とくに。英語がわからなくても、なんとかなる。

 

3.緊急連絡先はわかりやすく、同行者と共有する

いざというときは、どこに連絡をしていいのか、パニックになる。ネットで保険加入した場合も、かならず証書と緊急連絡先をプリントアウトしておこう。

クレジットカード付帯の保険に頼る場合は、いざというとき、どのカードの何に頼るかを考え、これも緊急連絡先をメモしておくことをおすすめする。

 

旅の同行者がいる場合、海外旅行保険の証書の保管場所を共有しておいたほうがいい。クレジットカードの付帯保険を頼るつもりの場合も、どこのカードの何を頼るのか、また、緊急相談窓口を共有しておこう。

今回、わたしはなんとか口頭で保険証証の場所などを伝えることができたが、意識を失う、事故にあう、などのケースも考えられる。

 

4.同行者にはきちんと症状を伝えよう

これはわたしの個人的な反省なのだが……。

体調を崩したときは、できるだけ早く、同行者にだいたいの症状を伝えたほうがよい。夫はわたしがバスルームにこもって吐いていたことは気づいていたが、どれぐらいの体調の悪さなのかはわからず、いきなり「保険会社に連絡して!」と言ったものだから、「しししし死んでしまうのでは!?」と思ったらしい。

わたし自身は苦しかったものの、命に別状はないとは体感的にわかっていた。でも、そんなことはちゃんと伝えないとわからない。症状とともに、命の危険を感じているか、そうではないのかぐらいは、伝えておいたほうがよかった。

 

それと、「英語ができなくともなんとかなる」とは書いたが、英語はできるととても心強い。体調不良に関する英単語を知っているだけでも、かなり役に立つ。とはいえ、あの出来事から数年がたち、わたしは帰国後に覚えた「下痢」も「嘔吐」も忘れてしまっているのであるが……。

 

実はわたし、国内でも宿泊先で似た症状で体調を崩し、夜間の緊急外来に駆け込んだことがある。国内旅行でもいざというときに備え、保険証を持っていくと安心だ。

 

5.そもそもなんで体調を崩したのか?

ここで、いったいなにが原因なのかを考えてみる。

3日目は、夫もわたしも、ほぼ同じものを口にしている。早朝のチョコクロワッサンはわたしだけが食べているが、食中毒の可能性は低そう。

いちばん怪しいのはバインミー屋ではあるが、夫もわたしもメニューは同じ。ローカルな雰囲気の店で衛生的とはいえないが、ダナンへ来たらたいていの人は足を運ぶほどの超有名&人気店。観光客もいっぱい。そんなに食中毒が多発するとも思えない。

 

と、原因ははっきりしないが、夫と導きだした共通見解は「疲れ」だ。

仕事が終わらず旅行に持ち込んでしまい、早朝や夜に進めており、睡眠不足だった。そのうえ、現地は日本以上の猛暑。夫をはじめ、多くの観光客が難なく免疫で撃退できた菌か何かに、わたしはやられてしまったのではないか。

当たり前のことだが、休養や体調管理は大切、大切、超大切。夫は責めるそぶりも見せなかったけれど、とても申し訳ないことをしたと思う。

 

6.おしまいに

ホテルのスタッフは、付き添いの女性スタッフも含め、非常に強力にサポートしてくれた。最後に自分からお礼が言えなかったのが残念だ(夫はチェックアウトのときにお礼を伝えたとのこと)。

最初の病院には、迷惑をかけて申し訳なかったと思う。いまにして思えば、困りながらも治療してくれて、感謝しかない。“正しい”病院のスタッフにもとてもお世話になった。多くの人に助けてもらったできごとだった。

 

それでは皆様、まずは新型コロナ蔓延の昨今、どうかご無事で。

いつか旅に出られるようになったとき、この体験記がお役に立てば幸いです。

最近では、コロナで現地に足止めを食らうという新種の問題もあるようですが……。

気が早いけれど、よい旅を!

 

今週のお題「人生最大のピンチ」

 

画像はベトナムの古都・ホイアンのカフェ。花はサルスベリ? キョウチクトウ? いつかベトナムを再訪し、今度こそ最後まで健康に旅を楽しみたいです。