以前のエントリーに書いた通り、神社での挙式にあたって、ブライダルプロデュース会社を決めた私たち。
以前のエントリーはこちら。
当初は着物の質もよく、スタッフの対応もよく、大変満足していたのだが……。
回数を重ねるにつれ、小さな「?」が増えた。
今回は、私たちの、多少ネガティブな経験を書いていく。
ブライダルプロデュース会社の口コミは、あまり突っ込んだ感想を見かけない。
自分たちのハレの日について、ネガティブなことを書きたくないという気持ちや、
特定が容易だということもあるのかもしれない。
これから書くことが、他山の石となれば幸いである。
まず、衣装合わせを繰り返していたとき。
電話で「あの花柄の色打掛をもう一度着たいので、何月何日に伺いたい」と伝え、
「何月何日の何時ですね、花柄のあの打掛ありますよ~」とお返事いただく。
レンタル衣装は他の挙式で着用される可能性があるし、
着用後しばらくはクリーニング期間もあるから、
希望の衣装があるなら事前に伝える必要がある。
当日、「今日はあの花柄の打掛を~」と話すと、「えっ」。
「電話でお話ししたやつなんですけど……」「確認して参ります!」。
確認後、無事、衣装は店にあったものの、
(伝達されてない??)と私も焦った。
このときは、会社もしっかりしていそうなところだし、
担当者の女性も年配で落ち着いていたので、
私の気のせいかもしれないと思っていた。
また、打ち合わせを重ねるにつれて気になってきたことがあった。
それは、カルテに書かれたことを、打ち合わせのたび、一から十まで確認するという点。
新郎新婦の氏名から靴のサイズ、身長、列席者の数、きものなどなど、本当に全部だ。
式準備の最初は、「本予約じゃないからかな」。
中盤は、「慎重なのはよいことだし」と思っていた。
そして、次に書く問題がなければ、ずっとそう思えたかもしれない。
問題は、それほどまで丁寧に確認するにも関わらず、毎回1つはヌケがあることだ。
たとえば、
初回。
私「洋髪にしたいです! 綿帽子もかぶれますか?」
先方「承知いたしました。洋髪で綿帽子だと、料金がいくらになり~」
2回目。
先方「日本髪になさるんでしたっけ」
私「えっ、洋髪ですよ。それで、綿帽子をかぶりたいです」
先方「洋髪で、綿帽子希望ですね。料金は~」
3回目。
先方「洋髪で、綿帽子はどうなさいますか?」
私「綿帽子希望ですよ」
先方「洋髪で、綿帽子ご希望ですと、料金は~」
と、本当に、前回説明したことがすっぽり抜けている。
(ま、また料金の話を聞くの?)というのもあるが、
何より、これをやられると、本当に不安になる。
毎回、すべての項目を確認している。
しかも、先方は、その内容をカルテに書き込んでいる。
にも関わらず、必要な情報が相手に伝わっていない。
もうどこでどう念を押したら正確なことが伝わるか、想像がつかないのだ。
例に挙げたのは洋髪と綿帽子だが、実際には毎回、抜けるポイントが異なっていた。
つまり、どこに確認もれの地雷が潜んでいるのかわからない。
また、担当者はあからさまにおかしな人ではない。
むしろ、接客態度も姿勢もきちんとしており、ベテランの風格を漂わせている。
どうしたらいいのか!?
ここまで不安が極まったのは、挙式直前だった。
鈍いと言われればそれまでだ。
母と義姉の着付けとヘアメイクをどうするかについて、
さっき例に挙げたような会話を繰り返したとき、
さすがに「これは何かヤバイかもしれない」と危機感を覚えたのだった。
最後の打ち合わせでは、
何についてかは忘れてしまったのだが、
前回「できます」と言われたことを
「できないです」と主張され、ものすごく慎重に確認した。
そのとき、(プロデュース会社を変えるべきだったかもしれぬ……)と
夫婦ふたりで思ったのだった。
小さなプロデュース会社では、上司がいるのかいないのか、いても誰なのかわからない。
担当者に不満があるとき、どこに訴えていいのかわからないのが困るところだなと思った。
今にして思えば、担当者以外のスタッフと話すとき、
「もし上司の方がいらしたら話がしたいのですが」と打ち明ければよかったのかもしれない。
結婚式当日の着つけ・ヘアメイクスタッフに不満はなく、
よくしてもらったと思っている。
担当者だって、基本的にはよくしてくれた。
結婚式は、私たち夫婦だけでなく、
両家にとってとても楽しく、大切な1日となった。
ただ、日本橋にあるSコレクションは、
衣装の質もよく、店舗も風情があり、
接客も基本は丁寧でとてもしっかりしているのだから、
こういう点はぜひ改善してほしいなと思うのだった。