平凡

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神社で結婚式をする、ということ10 実際に、神前式ブライダルプロデュース会社を使ってみての感想

以前のエントリーに書いた通り、神社での挙式にあたって、ブライダルプロデュース会社を決めた私たち。

 

以前のエントリーはこちら。

hei-bon.hatenablog.com

 

当初は着物の質もよく、スタッフの対応もよく、大変満足していたのだが……。

回数を重ねるにつれ、小さな「?」が増えた。

 

今回は、私たちの、多少ネガティブな経験を書いていく。

ブライダルプロデュース会社の口コミは、あまり突っ込んだ感想を見かけない。

自分たちのハレの日について、ネガティブなことを書きたくないという気持ちや、

特定が容易だということもあるのかもしれない。

これから書くことが、他山の石となれば幸いである。

 

まず、衣装合わせを繰り返していたとき。

電話で「あの花柄の色打掛をもう一度着たいので、何月何日に伺いたい」と伝え、

「何月何日の何時ですね、花柄のあの打掛ありますよ~」とお返事いただく。

レンタル衣装は他の挙式で着用される可能性があるし、

着用後しばらくはクリーニング期間もあるから、

希望の衣装があるなら事前に伝える必要がある。

当日、「今日はあの花柄の打掛を~」と話すと、「えっ」。

「電話でお話ししたやつなんですけど……」「確認して参ります!」。

確認後、無事、衣装は店にあったものの、

(伝達されてない??)と私も焦った。

このときは、会社もしっかりしていそうなところだし、

担当者の女性も年配で落ち着いていたので、

私の気のせいかもしれないと思っていた。

 

また、打ち合わせを重ねるにつれて気になってきたことがあった。

それは、カルテに書かれたことを、打ち合わせのたび、一から十まで確認するという点。

新郎新婦の氏名から靴のサイズ、身長、列席者の数、きものなどなど、本当に全部だ。

式準備の最初は、「本予約じゃないからかな」。

中盤は、「慎重なのはよいことだし」と思っていた。

そして、次に書く問題がなければ、ずっとそう思えたかもしれない。

 

問題は、それほどまで丁寧に確認するにも関わらず、毎回1つはヌケがあることだ。

 

たとえば、

初回。

私「洋髪にしたいです! 綿帽子もかぶれますか?」

先方「承知いたしました。洋髪で綿帽子だと、料金がいくらになり~」

 

2回目。

先方「日本髪になさるんでしたっけ」

私「えっ、洋髪ですよ。それで、綿帽子をかぶりたいです」

先方「洋髪で、綿帽子希望ですね。料金は~」

 

3回目。

先方「洋髪で、綿帽子はどうなさいますか?」

私「綿帽子希望ですよ」

先方「洋髪で、綿帽子ご希望ですと、料金は~」

 

と、本当に、前回説明したことがすっぽり抜けている。

(ま、また料金の話を聞くの?)というのもあるが、

何より、これをやられると、本当に不安になる。

毎回、すべての項目を確認している。

しかも、先方は、その内容をカルテに書き込んでいる。

にも関わらず、必要な情報が相手に伝わっていない。

もうどこでどう念を押したら正確なことが伝わるか、想像がつかないのだ。

例に挙げたのは洋髪と綿帽子だが、実際には毎回、抜けるポイントが異なっていた。

つまり、どこに確認もれの地雷が潜んでいるのかわからない。

また、担当者はあからさまにおかしな人ではない。

むしろ、接客態度も姿勢もきちんとしており、ベテランの風格を漂わせている。

どうしたらいいのか!?

 

ここまで不安が極まったのは、挙式直前だった。

鈍いと言われればそれまでだ。

母と義姉の着付けとヘアメイクをどうするかについて、

さっき例に挙げたような会話を繰り返したとき、

さすがに「これは何かヤバイかもしれない」と危機感を覚えたのだった。

 

最後の打ち合わせでは、

何についてかは忘れてしまったのだが、

前回「できます」と言われたことを

「できないです」と主張され、ものすごく慎重に確認した。

そのとき、(プロデュース会社を変えるべきだったかもしれぬ……)と

夫婦ふたりで思ったのだった。

 

小さなプロデュース会社では、上司がいるのかいないのか、いても誰なのかわからない。

担当者に不満があるとき、どこに訴えていいのかわからないのが困るところだなと思った。

今にして思えば、担当者以外のスタッフと話すとき、

「もし上司の方がいらしたら話がしたいのですが」と打ち明ければよかったのかもしれない。

 

結婚式当日の着つけ・ヘアメイクスタッフに不満はなく、

よくしてもらったと思っている。

担当者だって、基本的にはよくしてくれた。

結婚式は、私たち夫婦だけでなく、

両家にとってとても楽しく、大切な1日となった。

 

ただ、日本橋にあるSコレクションは、

衣装の質もよく、店舗も風情があり、

接客も基本は丁寧でとてもしっかりしているのだから、

こういう点はぜひ改善してほしいなと思うのだった。