6月末。
ニューカレドニアに行くことになった。
理由は単純で、夫の夏休みがそこしか取れそうになく、
海がきれいな旅行先を適当に検索していたら、
わりと安めのツアーが出てきたからだ。
南半球に位置し、季節は日本と反対となる。
6月末は現地の晩秋である。
で、問題となるのは、何を着ていくか?
これはサイトによって二派にわかれる。
「ニューカレドニアは常夏の国! 一年中、短パンTシャツでOK!
ただし、秋冬は朝夕冷え込むので一枚上着を持っていきましょう」派と、
「10月の気持ちで行きましょう」派である。
「常夏気分で上着を一枚」と「10月の気持ち」の間には、かなり開きがある。
わたしは調べた。
インスタで、Twitterで、画像を漁った。
6月、またはもっと現地の気温が低くなる7、8月。
旅行した日本人は、何を着ているのか?
自撮りばんざい、現地の人がチラッと映っていたらそれも加味。
わりと真夏の服装をしている人が多いような……。
ただ、秋冬シーズン旅行記には、
「天気が悪いと、昼間はものすごく寒い」
「夜はめちゃくちゃ寒いが、昼間は太陽が照り付けて常夏」
との記述があることが気にかかった。
旅行の計画を立てていたときは、6月半ば。
日本は梅雨寒で、最高気温20度前後の日々が続いていた。
春用の薄手のセーターや長袖Tシャツ、
いつもなら4、5月に重宝するカーディガンが活躍していた時期だった。
そして我々の旅行予定の間、
ニューカレドニアの天気予報はかんばしくなく、気温も日本と同程度。
平均気温のグラフにおいても、
6月は気温が下がり続けるニューカレドニアと、
気温が上がり始める日本の線が、ちょうど交差するとき。
いくらなんでも、この気温で「常夏プラス薄手の上着」はあり得ない。
私はヤシの柄のサマードレスや
エスニック柄のリゾートワンピースをスーツケースから放り投げ、
かわりに
半そでTシャツとその上に重ね着できる長そでTシャツ、
ロールアップできるチノパン、
モンベルのウィンドブレーカー(下のようなもの)を入れた。
これは薄めの裏地がついているためほどよい防寒機能があり、
かつ、汗をかいてもあまり蒸れない。
これは大正解だった。
実際に行ってみて軍配が上がったのは、圧倒的に「10月気分で行きましょう」。
もう少し詳しく言うなら、6月から8月にニューカレドニアへ行く場合、
ことに天候が悪いことが予想されるなら、
「ベースは夏」「そこに10月気分の上着」をプラスすることをおすすめする。
我々の旅行中はほとんどが曇りで風が冷たかったが、
1、2回、日がさしてくることがあり、そうすると途端に暑くなった。
現地の体感気温は、日本では体験したことのないものだった。
ベースは日本の夏服にして、上着で調整できるようにしたほうがよい。
滞在中の天気が晴れ続きなら、上着の出番は朝夕だけかもしれない。
そういう意味では、「常夏気分に上着を一枚」派も間違えではない。
ただし、その上着はUVカットパーカーのような薄手のものではなく、
もう少し暖かいものを選びたいところ。
ちなみに、現地の人は何を着ていたか?
半袖と短パンの人もいたが、
多くは七分丈程度のパンツにTシャツ、
その上に日本の秋口に羽織るようなブルゾンや、
薄手のダウンジャケット(ウルトラライトダウンのような)など、
見た目にも暖かみのある上着を着用していた。
気温が低い日のローカルの服装は、常夏気分とは言い難かった。
現地でのわたしの服装は、具体的にはこんな感じだった。
飛行機移動時→
レストランでフレンチを食べた日→
ユニクロの綿のノースリーブワンピース(下記)と薄手のカーディガン、カバンにはモンベルの上着(外にいるときはずっと着用)
それ以外の街歩き→
Tシャツとチノパン、カバンには長そでTシャツとモンベルの上着(基本、外にいるときはモンベルの上着を着用。風が強いときは長そでTシャツも着用)
夫はハーフパンツを1着持って行ったものの、出番なし。
ずっとチノパンを履いていた。
加えて言うと、ニューカレドニアと日本を結ぶエアカラン航空の飛行機内はめためたに寒い!
国際線の中でも、かなり寒い部類な気がする。
乗り慣れている風の乗客は、かなーり厚手のスウェット(裏地にボアがついていたりする)をこっぽり着込む人多数。
7分袖のワッフル素材カットソーとモンベルの上着では太刀打ちできず、
長そでTシャツも持ち込めばよかったと後悔した。
もうひとつ、ニューカレドニア旅行で注意したいのは、寝間着。
現地でミドルクラス以下のホテルに宿泊する場合、
アメニティがほとんどないため、寝間着を持っていくことになる*1。
これも、現地が秋冬なら、薄手でよいので長そでTシャツと、長ズボンがおすすめ。
夫は薄い膝丈のステテコを持って行き、寒そうだった。
あと、よほどの速乾素材のアイテムは別にして、
天気が悪い場合は、洗濯ものの乾きはアテにできない。
水を含むと乾きづらいエアリズムのブラトップは、室内干しで感想までに丸2日ぐらいかかった。
ニューカレドニアの天気予報は、同じ日でもサイトにより、
「荒れ天」「曇り」「曇りときどき雨」とバラバラだった。
これも現地へ行って、なぜバラけるのかわかった。
昼間は基本的に、雨が降ってもパラパラ、短時間。
夕方からは時間により強い風が吹き、傘がないと辛い量の雨が降る。
夜半はかなり風が強く、荒れる。
天気が悪い秋のニューカレドニアは、これを繰り返している。
これを、「荒れ天」と書くか「曇りときどき雨」と書くか。
表現と解釈の違いなのだろう。
ニューカレドニアは、その土地の知名度のわりには、情報が少ないと感じた。
とくに現地のオフシーズンである秋、冬の気温や服装に関しては、
まとまった記事がなかったため、つらつらと書いてみた。
いつか誰かの参考になれば幸いです。
あ、気になるマリンスポーツについて。
1日だけ、離島に行ってシュノーケリングをした。
オプション会社が、ウェットスーツを用意してくれていた。
海には入ろうと思えば入れるものの、積極的に入りたーい! 泳ぎた―い!
ビーチで水着で寝転がっちゃえ! みたいな気分は皆無。
現地の人もほとんど泳いでいない。
海に入った後は歯の根がかち合わなくなるので、陸での防寒をしっかり。
ただ、上記の服装でいったん体をあたためれば、落ち着いて過ごせた。
その辺が日本の秋冬とは違うところ。
そして、注意したいのが紫外線!
夫は1日街歩きをした日、日焼け止めをつけなかった胸元が赤くなっていた。
曇っていても日焼け止めはマストです!