那須アルパカ牧場。
その名の通り、アルパカしかいない牧場。
そこでは、11万平方メートルの広大な敷地に350頭のアルパカ*1が暮らすという。
ゴールデンウィークに念願のアルパカ牧場に行ってきたので、
そのすばらしさを紹介したいと思う。
※お急ぎの方は、「アルパカ牧場へ行くときの注意点」「アクセス」を。
- 入場いきなりのアルパカ愛
- アルパカパラダイス!
- アルパカにオヤツをあげよう!
- 「ふれあい」はマスト!
- とにかくアルパカが幸せそう!
- アルパカのさまざまな姿を楽しめる
- アルパカ牧場は純度100%!
- アルパカ牧場へ行くときの注意点
- アクセス
- まめ知識
入場いきなりのアルパカ愛
駐車場(かなり広い)に駐車すると、入口に小さなプレハブ小屋がある。
ここで入場料800円を払い入場。
看板。
これが入場券。首にぶら下げる。
カウンターには、子どもアルパカの写真が置いてある。
園内奥にいるので、見ていってくださいねと受付係の人。
「この子たちはいつ生まれたんですか」と聞いていると、初老の係員が入ってきた。
「この子はいついつで……」と説明し、最後に「かわいいですよ」と愛おしそうに締めくくる。
何気ないやり取りだが、牧場の人たちのアルパカ愛をいきなり感じた瞬間だった
緑ゆれる小径を通り、アルパカゾーンを目指す。
この道沿いには、アルパカの豆知識や、飼育法についてのTipsを伝える看板が。
こんなところにも、「アルパカを知ってほしい」という愛を感じる。
アルパカパラダイス!
林を抜けると……。
那須の山々を背にして、ア、アルパカだ~!
ずんずん。
ずんずんずんずん。
けっこう人なつっこい。
柵のそばまで、ずんずんと寄ってくる!
行き倒れパカ。
もっともリラックスしている状態らしい。
砂ぼこりが上がっていると思ったら、
アルパカがこういう姿勢でごろんごろんしているのだった。
とにかく、右を向いても左を向いてもアルパカ!
しかも、近くに寄ってくる!
大興奮!
那須にはナスピチュがある!
マチュピチュにはリャマ!
ナスピチュにはアルパカ!
よくわからないが、アルパカ愛とともに地元愛も感じる……。
(最初のゾーンに石山があり、それが「ナスピチュ」らしい)
アルパカにオヤツをあげよう!
アルパカ牧場でできることは、愛でるだけではない!
オヤツをあげてふれあうこともできる。
オヤツは、アルパカゾーン手前の小さな広場や、アルパカゾーン奥などで入手できる。
1カプセル200円。
写真はあげちゃった後で撮影したもの。
実際はかプセルいっぱいに入っている。
※これはあげかけ状態のもの! 実際は満杯入ってます!
カプセルを持っていると、アルパカがオヤツちょうだいと寄ってくる。
あげながらなでてみたり……。
アルパカは下の歯だけがはえているので、噛まれる心配はない。
下の歯を器用に使い、しょしょしょしょしょしょしょ……としか言いようのない様子でオヤツを食べる。
しょしょしょしょしょしょ……ってなんだよと思われた方は、ぜひ現地で体験してほしい。
次は僕もー、こっちにちょうだいー。
カプセル1個で、かなりのアルパカにオヤツがあげられる。
売っているのを見かけたら、早めの購入がおすすめ。
「ふれあい」はマスト!
アルパカだらけのアルパカゾーンを順路に沿って進んでいくと、広場に出る。
そこでは、アルパカとお散歩したり、
タレントアルパカ*2と写真撮影したり、
アルパカとふれあえたりと、「アクティビティ」が用意されている。
おすすめは「ふれあい」だ。
2人300円で10分間 、柵の内側で3匹のアルパカとふれ合うことができる。
待ち時間がある場合は、番号札をもらって周辺で呼び出しを待つ。
わたしたちは10分程度待ち。
しかし、この通り、周囲はアルパカだらけ!
10分なんてなんのことはありませんよ。
待ちにまったふれあいタイム!
柵の外には、ふれあえるアルパカの名前と年齢が書いてある。
係の人が、見分け方も教えてくれる。
アルパカの見分けに自信がない人も安心だ!
近ーーーーい!
このふれあいゾーンのアルパカは、毛を伸ばしているため、
もっふもふのふっかふかだ。
ふっかふか!
ふれあいはオヤツ付き。
積極的な子は、オヤツオヤツオヤツオヤツ~とぐいぐい来るので、
カプセルのふたを開ける暇もない。
そんなときは……。
係の人によると、「オヤツもうないよ~と言いたいときは、
カプセルを後ろ手に隠し、手でストップ! ってしてあげてくださいね~」*3。
アルパカに伝わった!
(動画のキャプチャ)
意思疎通がはかれると、アルパカがますます愛おしくなる。
これも、ふれあいをおすすめする理由だ。
3頭のうち、白いミニーちゃんはお腹いっぱいらしく、あまり寄ってこなかった。
さわろうとすると、スタコラ~と逃げて、また近くをウロウロ。
そのへんの自由さが、猫好きのわれわれには刺さる。
堂々のパカ尻。
これを間近に見られただけでも、那須塩原まで来たかいがあった。
10分なんてあっという間かな~と思っていたけれど、
オヤツをねだられたり、
ストップ! とやってみたり、
モフモフしたり、
記念撮影(係の人が撮影してくれる)したりと、
濃密な時間だった。
大満足!
これで300円/2人は安い。
せめて1人300円はとってほしい。
とにかくアルパカが幸せそう!
奥には子どもアルパカが集められた「クリアゾーン」があり、オヤツ禁止。
クリアゾーンの若パカたち。のんびりまったり。
「入場口で言われた、『奥に子どもアルパカがいる』とこってここかな?」と
係の人に聞いてみると、
「そうですよ。この子はいつ生まれのナントカで~」と、いろいろ教えてくれた。
係の人はみんな親切で、
それは「ウチのかわいいアルパカを見ていってほしい!」という愛からのように感じられた。
広い敷地で、アルパカたちはごろごろしたり、自由に過ごしている。
係の人が来ると、なんとなくそばに行く。
ごはんタイムが近いこともあったけれど、アルパカたちは係の人が好きなんだなと感じた。
「あっ、お世話の人だ!」みたいなアルパカたち。
この奥に見える石山が「ナチュピチュ」だそう。
逆光のごはんタイム。
係の人が、牧草をかいば桶に入れて回る。
アルパカが、自由でのびのび、大切にされている。
だから、見る人もニコニコしてしまう。
アルパカのさまざまな姿を楽しめる
敷地内にはたくさんのアルパカがいて、個性豊かだ。
毛色も顔立ちも、目の色もさまざま。
夫は何年か前にネットで流行った
「このアルパカがオダギリジョー氏に似ている」という
画像ネタの印象が強いらしく、
「わぁ、このアルパカはイケメンだね!」
「こっちの子もまた違ったイケメンだなあ~」と、
イケメンイケメンと連発していた。
夫いわく、この子は「ビジュアル系! ハイドとか」とのこと。
つぶらな瞳のパカ。
「この子もイケメンやな~」と夫。
座ってるパカ。
こんな座り方するんだな。
パカ尻はかわいい。
草をムシャつくパカ。
なぜか一定の割合で、草をムシャムシャやっているところを見せつけるアルパカがいる。
山羊もこの傾向があるような気がする。
このように、草をムシャついた後でオヤツをねだってくることもある。
そうすると、アルパカの口まわりは草の汁で緑色になっている。
そのまましょしょしょしょしょ……とオヤツを食べるので、
人間の手のひらも緑色になってしまう。
そんなことも楽しい。
アルパカ牧場は純度100%!
アルパカ牧場には、とにかくアルパカしかいない。
昔はダチョウなどいたらしいのだが、わたしが訪れたときには確認できなかった。
アルパカしかいないからこそ、係の人のアルパカ愛も伝わりやすい。
アルパカしかいないからこそ、1頭ずつの違いが楽しい。
場外にあるショップもアルパカ一色。
ポストカードセットには、しっかりパカ尻写真も入っていて、
「わかっている」感がハンパない。
また、どのアルパカのものかを明記したうえで、
アルパカ毛も売っている。
推しパカの毛を持ち帰ることができるのだ。
専門牧場ならではの純度。
それがいい。
アルパカ牧場へ行くときの注意点
アルパカ牧場には、日をさえぎって休める場所は皆無。
とくにこれからの季節、日ざし対策は必要。
また、風が吹くと、砂埃が舞い上がる。
コンタクトレンズの人は要注意。
アルパカ牧場には、アルパカゾーン入口に小さな屋台と、
奥にジュースの自販機があるのみ。
屋台では、焼きそばなどを売っていた。
食事は外で済ませたほうがよいと思われる。
奥の自販機までは距離があるので、ドリンクを持っていくと安心。
園内では、小銭があったほうが望ましい。
確認したわけではないけれど、
「ふれあい」の代金支払いで、
1万円を使ってお釣りが出るのか、ちょっと不安な感じ。
牧場内は、犬同伴可。
ただし、リード不可、抱っこのみ。
見た限り、犬を抱っこしていると、アルパカが寄って来にくい。
とくに「ふれあい」をするなら、犬は同伴しないほうが楽しめると思う。
牧場内のトイレは、アルパカゾーンに入る手前の一か所。
(係の人に確認したわけではないが、わたしが見た限り)
その場所に、仮設が4つ。
きれいだったけれど、気になる人は外で済ませておこう。
場内は広く、戻るとそれなりに時間を食うので、
最初に行っておくといいと思う。
クラレのCMに出演していたアルパカは、このアルパカ牧場の子。
仮設トイレにも、クラレの素材が使われていた!
園内所要時間は、1時間半ぐらい見ておけばよいかなと思う。
アルパカは見ていて飽きないけれど、人間のレストスペースがない。
また、施設近くには飲食店も少なく、コンビニもない。
前後の食事計画は立てておいたほうがよい。
アクセス
夢のようなアルパカ牧場だが、車でないとアクセスが難しい。
今回、われわれは那須塩原駅でレンタカーを借りた。
1日借りて5000円ほど。
Googleマップでは30~40分。
だが、ハイシーズンは高原の片側1車線道路が大渋滞する。
渋滞がありそうな日は、1時間10~20分はみたほうがいいと思う。
われわれは、那須塩原駅→ステーキハウス「寿楽」でランチ→那須アルパカ牧場の順に回った。
那須塩原駅から「寿楽」までは通常30分ほどだが、渋滞で約1時間*4。
「寿楽」から17号線を直進、うねうね山道を登ってアルパカ牧場へ。
この山道はすいていて、「寿楽」からアルパカ牧場までは30分ほどで到着。
車以外でもアクセスする方法は、あるにはある。
4月28日~6月10日までは、那須湯本温泉とアルパカ牧場を含む各施設を結ぶバス「つつじ号」が運行。
ただ、こちらも当然、渋滞すれば運行は予定通りにはいかないので、注意が必要だ。
ツイッターでは、「ぜんぜん進まないので、途中で降りた」との記述も……。
概要。
時刻表や運行ルートはこちら(PDF)。
http://www.nasukogen.org/calendar/files/f000248.pdf
※リンクは2018年のもの。
エイチ・アイ・エスがバスツアーをやっていた……のだが、
2018年6月1日現在は見当たらず。
ときどき募集・開催されているのでは? と思うので、気が向いたときに探してみてほしい。
まめ知識
このアルパカ牧場、誰がなんのために作ったのか? が謎だった。
調べてみると、経営者は、宅建などの資格予備校の「日建学院」。
これは、日建学院の会社パンフレットにも書いてある。
さかのぼること1999年、
「これからは資格予備校だけでは経営が厳しいのでは」と
目をつけたのが牧場だったらしい。
PDF。13ページ目に、牧場についての言及あり。
http://www.ksknet.co.jp/profile/images/cp_16p_02.pdf
アルパカ牧場の牧場長は元日建学院の本部長で、建築士1級所持者とのこと。
とにかくアルパカ牧場はすばらしい!
長年行きたかったものの、アクセスの悪さであきらめていたけれど、
行けて本当によかった。
「アルパカしかいないのか~」と内心思っていたらしい夫も*5、
ずっと「あーッ(かわいい)」「あーッ(かわいい)」と言葉を失い、
笑顔で大満足だったようす。
おすすめスポットです。
この記事は、アルパカ牧場の後で行った南ヶ丘牧場の話。