うちの両親は、離婚している。
ちっとも円満な離婚ではなかったと思うのだが、
子どもの記念の行事には、なんだかんだ駆けつけてくれる。
家庭により、状況はさまざまなので誰の参考にもならない気もするが、
「離婚家庭の場合、挙式をどうするか」というニッチなようで一般的な問題について、
書いてみようと思う。
夫には、交際中から離婚の事実は告げてあったので、
義母には夫を通してまず話してもらった。
義母へ結婚の挨拶をしたときも、
「うちの親は離婚していまして」と私の口からも説明した。
平凡家への結婚の挨拶は、父、母のところを別々に回った。
といっても、同じ地区に暮らしているのでそれほど遠くはない。
兄夫婦も帰省していた時期だったので、
「人数多いほうが、みんな気を遣わないんじゃない?」と提案してくれた。
夫も同意したため、父母どちらの挨拶にも、兄夫婦に同席してもらった。
ただ、先に挨拶した母のほうでは、最初は私たちふたりだけが訪れ、
挨拶をした後、兄夫婦に合流してもらった。
なんとなく、最初の挨拶では、そういうほうがよいかなと思ったのだった。
母への挨拶は自宅で行い、みんなで食事、
父への挨拶は、市内のレストランの個室に部屋をとった。
父母、両方につっかえつっかえ緊張しながら挨拶をしてくれた夫には、感謝している。
私はいつも、帰省すると母のところに泊めてもらう。
挨拶のときは、私はいつも通り母の家に、
夫は「結婚前であるし」と、市内のホテルに宿を取った。
顔合わせでは、父母、兄夫婦同席。
離婚していても子どものために集まる夫婦というのが
どういうものかが事前に説明が難しく、
「ふたりはふつうにしゃべりますよ」など説明したものの、
夫側にはいろいろ心配をかけてしまい、申し訳がなかった。
父母には、顔合わせにあらかじめ両方を呼ぶと知らせていた。
基本、「お前たちの自由に」といってくれる父なのだが、
顔合わせや結婚式については、儀式的なものととらえているらしく、
「本当は『家』同士のものなのだから、(母が同席するのは)
おかしいのだろうけど、平凡がそうしたいなら」と言ってくれたのだった。
当日はバラバラの新幹線で来て、
兄夫婦の厚意で父母私が兄宅に泊めてもらい、
次の日、一緒の新幹線で帰っていった。
結婚式当日は、父母それぞれが宿泊する必要があった。
結婚式前日、当日は私がエスコートできないため、
兄夫婦に頼み、同じホテルに泊まってもらった。
父母にシングルを1室ずつ、同じホテルに兄夫婦にツインを1室とった。
本当に、兄夫婦、とくに兄嫁には頭が上がらない……。
これらの流れは、兄夫婦のケースを参考にした。
兄は「各人、いろいろな想いがあるだろうが、
最後は自分のしたいようにする。
ただ、根回しは怠らない。
譲れるところは譲る」を徹底したのだった。
今どき、離婚家庭は珍しくないが、事情は各自異なるので、
結婚式となると、悩むこともあるかもしれない。
できるだけいろいろなケースがネットに挙がっていたら、
参考になるものも、あるかもしれない。
その「いろいろなケース」のひとつにとして、
このエントリーを書いてみた。