平凡

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神社で結婚式をする、ということ8.5 ウエディング専門のカメラマン以外に依頼するにあっての準備したことまとめ

前回に続いて、ウエディング専門以外のカメラマンに依頼したことについて。

当日までにやったことや、用意したもの、後悔していることをまとめておく。

知人などに撮影を依頼する場合などにも、参考になるかもしれない。


挙式3カ月ほど前、依頼し、許諾をもらう。

ギャランティを経費込みでいくらで考えているかも、そのとき話した。

依頼は挙式のみ。食事会は撮影を入れなかった。 

 

挙式1カ月ほど前、対面して打ち合わせ。

用意したのは、

  • 代々木八幡がどんな場所かわかるもの。神社が出しているパンフレットなど
  • だいたいの見取り図
  • 代々木八幡での挙式記事が載ったフリーペーパー
  • プロデュース会社からもらったタイムスケジュール
  • 自分たちが撮影したいと考えているようなカットの写真。これについては、プロデュース会社で許諾をもらい、サンプルアルバムを撮影させてもらった。
  • ほしいカットを一覧にして書き出したもの

話した内容は、

  • 撮影場所である代々木八幡がどんな場所か。地図とだいたいの見取り図、フリーペーパーを見せながら説明。
  • 見取り図と、プロデュース会社にもらったタイムスケジュールを示しながら、親族がここに何時に集まって、ここの廊下を渡って挙式会場へ行き、その後は境内で撮影という全体の流れを説明。
  • 挙式中の撮影制限について。代々木八幡は、新郎新婦がいるゾーンのあたりまでは入ることができ、それ以上入らなければ、挙式中のいかなるシーンも撮影可能であること。
  • 服装について。神社ではなくてプロデュース会社から、「カメラマンの方には、あまりラフな服装は避けてもらうよう伝えてほしい」「目安は、黒靴下、ジャケット」と言われていたので、その旨。

 

打ち合わせのとき、あればよかったと思ったのは、自分で撮影した代々木八幡の写真。

 

カメラマンから質問されたのは、代々木八幡宮の渡り廊下の高さだった。

代々木八幡宮では、挙式会場へ入るとき、渡り廊下を歩き、そこが撮影ポイントのひとつとなる。

「撮影時、脚立がいるかどうか知りたいので、高さが知りたい。

写真から、だいたい予想はつくんですが……」と言われたのだった。

高低差がある撮影スポットが考えられる場合、チェックしておいたほうがよいかもしれない。

 

あと、駐車場の有無。

このあたりは、調べて後日伝えたのだが、

カメラマン氏は代々木八幡宮に足を運んで下見までしてくれて、とてもありがたかった。

 

そして、当日の注意点。

  1. 個人でカメラマンを頼む場合は、当日の連絡先を複数教えておくこと
  2. 希望する撮影スポットはよく吟味する。そのうえで、あらかじめ神社とプロデュース会社に話を通しておくこと
  3. 口紅を塗っているところなど、挙式前のショットは1枚でも押さえておくとアルバム作るとき、楽
  4. 仕上がりの画像形式を「JPG」でお願いしておくとよいかも

「1」について。

私のツテで頼んだため、自分の携帯電話しか教えていなかったのだが、

当日、私の着付けが大幅に遅れ!

当然、電話にも出られず……。

カメラマン氏はあらかじめ伝えておいた控室のある建物に来て、

そこで会った親族と、談笑をして待っていてくれた。

先に着付けを終えた夫が伝令をしてくれるまで、冷や汗をかいた。

プロデュース会社の人に伝言を頼めないかと考えたのだが、

スタッフは、基本的に最低限の人数しかいない。

着付けのときは、着付けで手一杯なのだ。

これに限らず、プロデュース会社の人は、

当日、あまり動けないことを頭に入れておいたほうがよい。

 

「2」について。

境内での撮影は、ワンパターンになりがちなこともあり、

挙式直後、神社社屋(神殿)内で撮影できないかと思いついた。

そこで、当日、挙式後に神社の人に確認したところ、NGだった。

社屋内での撮影自体がNGなわけではなく、神社の予定が詰まっていてNGのようだった。

あらかじめ、「神社内でも撮影したい」と伝えておけば、

「じゃあ、このタイミングで」と承諾してもらえた気がする。

撮影スポットは、よくよく吟味して、あらかじめ洗い出して、

プロデュース会社と神社に相談しておいたほうがよいと思った。

とくに、小さな神社では、悪天候になった場合の撮影スポットは限られる。

私たちの挙式は晴れたが、悪天候だったらかなり困ったはずだ。

「雨が降ったら、ここで撮影したいというスポット」

または

「雨が降ったときにも対応できる場所を含めた撮影プラン」

を考え、しっかりと神社、プロデュース会社に伝えておけば安心だ。

 

「3」について。

アルバムを作るときは、大まかなストーリーがあったほうがおさまりがよい。

挙式前→参進の儀→挙式中のカットいろいろ→境内のショット→親族集合

が王道パターンだと思う。

挙式前のカットに何を置くのかはけっこう難しい。

神社の外観を押さえた雰囲気カット、身支度、挙式前の談笑シーンなど、いろいろあるとは思うのだが、

注意したいのは、その多くは、事前に伝えておかないと押さえるのが難しいこと。

(参進の儀からのカットは、自然な流れを踏んでいけばまず間違えなく撮影してもらえる)

 

私はここに「口紅をさしているカット」を入れたかったのだが、

着付けが大幅に遅れたため、撮影できず。

 

アルバム最初のページには、口紅カットともに、

カメラマン氏が押さえてくれた

代々木八幡宮の社殿や、鎮守の森の木立など、

素敵なイメージ写真を入れたかったのだが、

それだけでは今一つおさまりがつかず、

私たちのアルバムは参進の儀で親族が並んでいるところからのスタートに。

 

今にして思えば、境内での撮影時間は余り気味だったので、

そこで口紅をさすカットを押さえればよかったのだった。

あの場面は本当に口紅を塗っているときではなく、

全部の支度が終わった後に、「フリ」で撮影するものなので……。

当日は機転も大切。

 

「4」について。

アルバムを作るオンラインサービスはたくさんあるが、

その多くが「JPG」形式の画像にしか対応していない。

私たちは、データ形式をとくに指定しなかったため、

「JPG」よりも情報量が多い「TIFF」でもらった。

画像は美しかったが、アルバムを作る際は全部変換せねばならなかった。

変換フリーソフトも数多いが、画像処理について知識がない私たちにとっては、

JPGからTIFFに単純変換できるものを見つけるのにも時間がかかった。

どんな画像形式でデータをもらうか、あらかじめ話し合っておくとよいと思った。

 

と、自分の手際の悪さで後悔しているところはあるが、

撮影してもらった写真は本当に素敵だった。

何気ない動きをとらえた写真やあえて人ごしに撮ったものなど、

映画の1シーンのようですばらしく、

夫婦ともども、「なんてことないあの瞬間が、こんな風に!」と歓声をあげたりため息をついたりした。 

 

また、寡黙なカメラマン氏のことを、両家親族一同が

「いかにも職人!」

「構え方がかっこいい!」

「きっとすばらしい写真を撮るに違いない!」と絶賛しており、

そういう意味でも、不手際ばかりで迷惑をかけたけれど、

お願いできてよかったなと思ったのだった。